伊藤若冲 PR

若冲展 後期展示への道のり

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

連日流れる、若冲展の待ち時間情報。

 

200分を超えることが珍しいことではなくなり、

一体いつ見に行けばいいのか、と思案しておりました。

 

でももう、心を決めるしかない!と5/17(火)に休みを取ったものの、

なんと朝から雨。

 

一応4時に起きてみたものの、寒がりな自分が雨の中で待ったら

きっと足が攣ったりして作品どころじゃなくなりそうだし、と弱気。

どこか未練がありつつも、別の展覧会へ行くことにして二度寝

 

 

その日は10時の時点で、入室まで約240分という公式ツイート。

平日、しかも雨なのに、むしろ待ち時間増えてる???

 

夕方には雨が上がる予報だったので、雨があがったら、なんてしぶとく思ってましたが

残念ながら一日雨が降っており断念。

 

金曜の夜に行こうか。

と思ったら、仕事が溜まってそれどころではなく。

 

 

もう、行くのを諦めよう。

 

 

前売り券を購入してあるけれど、仕方ない。

 

 

でも、どこかなんだか落ち着かない。

毎日毎日、公式ツイートを見ては待ち時間に驚きつつ

でも、そんなには一人で待てる気がしないし……

 

寒さにも暑さにも弱いし。うぐ。

 

 

だけど、落ち着かない。

前期展示で「あれはじっくり後期にみよう!」と見残してきた作品や

後期展示の作品が気になる。

 

 

日本国内にある作品なら、いつかは見られるかもしれない。

でも、もしかしたら、もしかしたら、プライスコレクションは、もう里帰りが

ないかもしれない。(いや、まったく今後の予定は知らないのですが)

 

 

それでもって、動植綵絵の全点展示はさすがに数年内にはないだろうし

たとえ見られたとしても、もっと体力も気力も低下している自分。

果たして、行けるかどうか分からないし。

 

 

行こう、かな。

 

起きられたら。

 

 

一応、準備して寝よう。

そう昨日の夜に思いまして。

 

寒さ対策、暑さ対策、待ち時間対策を漠然と考えて就寝したのが22:30。

 

 

恐らく1時過ぎから眠れなかったと思います。

まだ薄暗い3:30からゴソゴソと準備を始め、始発電車を目指し出発したのが

午前4時前。

バスの始発は2時間後のため、駅まで歩き。

 

 

途中で食料を調達し、ここで一気に荷物が重くなるという。

買いすぎだ。明らかに、買いすぎだ。

けれど、お腹が空いてしまっても気が散ってしまうし、と。

 

 

4時半ぐらいの始発電車には、そこそこ人がいて。

一体、みなさんどこへ行かれるのか?も、もしや、じゃ、若冲展?!

 

乗客が少ないけれど、冷房は通常モードなのか冷え冷えする車内。

いやぁ、さすがに外でもこんなには寒くないだろう、なんて思ってたのですが

まさか、その予想が外れるとは。

 

 

乗車中に待機列について調べてみたら、本日は午前2時から並んでいる方が

いらっしゃるという情報が。恐るべし。

徹夜組まで登場するなんて、一体どうなるんだ今日は。

 

 

5:40ごろ東京都美術館に到着。

すでの150人ほど並ばれていました。

思ったほど多くなくて、非常に安堵しました。

この位置なら、第一陣で入れそうです。

 

殆どの方が携帯用の椅子や、新聞紙の上に座ったり、座布団に座ったり。

私も持って行ったプチプチ(梱包材)の上に座りまして。

 

 

6時前に係りの方登場。

「列を作り直すので、皆さん一度お立ち下さい」とのこと。

こ、こんなに早くから係りの方がいらっしゃるとは思いませんでした。

 

そして再び着席。

そういえば、6時にお寺の鐘が聞こえました。

二度と、この時間に聞くようなことはないだろうと思いつつ。

 

 

その後は8時まで、ひたすら座ってました。

半袖+カーディガン+薄手のウインドブレーカーでは足りず

首にはストールをグルグル巻きつけまして、日焼け防止用に持って行ったボレロ

お腹に巻きまして(!)、汗をふくために持って行ったはずの手ぬぐいをウインドブレーカーの

中で密かに片腕に巻きつけるという。

 

到底人様にお見せできる恰好ではない格好で座っておりました。

もう少し待ち時間長かったら、ホッカイロも出動させるところでした。

それぐらい建物に一番近い列は日が当たらなかったです。

 

暑いのも困りますが、まさかここまで寒いとは。

手が冷えてしまい、最後の方はずっとさすっておりました。

薄いダウンジャケットを着てる方がいらっしゃいましたが、まさに正解。

素晴らしい判断力。

 

 

開門するというので、列が動き出したのが8時前。

下りエスカレータの手前まで先頭が誘導され、私もテントの下で30分ほど

立ったまま待機。

 

館内に入ったのが8:30ごろ。

 

荷物を持ったまま見るしかないと思っていたのですが、ラッキーなことに

私の後ろで一旦列がストップしたようで。

ロッカーに仕舞っている間に追い越される心配がないのが分かり、お財布と

携帯電話だけ持って荷物をロッカーに預けられました。

これは本当に嬉しかったです。

 

 

 

8:44ごろ入場開始。

 

 

ロビー階は後期展示作品だけ見まして、1階の≪釈迦三尊像≫と≪動植綵絵≫へ。

 

そう、そう、この光景を見たくて仕方なかったんです。

混雑してない時間帯に、ぐるっと全ての作品を見まわしてみたかったんです。

嬉しくて涙が出そうでした。いや、泣いてたかも。

 

やや人が増えてきたので、自分の好きな絵や気になる絵をピンポイントに、じっくりと

見てから2階へ。

 

前回、立ち止まることなくみた≪菜蟲譜≫も、じっくり、じっくり。

 

≪果蔬涅槃図≫と≪石峰寺図≫は、昨年のサントリー美術館の展示でも

見たのですが、今日は≪石峰寺図≫にいたく心惹かれました。

 

若冲展 特別記念講演⑤で書きました≪鳥獣花木図屏風≫に貼ってあるという

小林先生の文字も、右雙の右端の黒い木(?)の部分に確認できました。

 

プライスコレクションの≪虎図≫も、独り占めで見られた時間があったので

とても嬉しかったです。

 

気になっていた作品を全て見てから、グッズ売り場へ。

壁には「売り切れ」の表示がありましたが、どうやらこれは昨日の状態だったのか

絵葉書やクリアファイルは完売と書かれたもの以外は並べられていたように

思えます。

 

ただ、手ぬぐいが2つしか残ってなかったので、ここぞとばかりに、はい。

 

ここで気が緩んだのか、一気に両足が攣るという状況に。

 

それでも、せっかく来たのだからともう一度ロビー階から見ることに。

すでに館内は、かなりの人人人。

 

でもスムーズに見られる作品もあり、ややじっくりめに愉しむことが出来ました。

ただ一階は、どこも人垣が。中央付近で左側だけ見たり、右側だけ見たり、

釈迦三尊像≫を後方から見つめたり。

 

あー、この中から次に見られるのはいつだろう、どの作品だろう、と思いつつ

会場を出ました。

 

 

いやぁ、早起きできて良かった。本当に良かった。

二度目行かなかったら、今後ずーっと気になってたと思うので。

 

ようやく若冲展の待ち時間を気にせず、過ごせることができます。はい。

 

 

 

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