展覧会

平安の秘仏展 その④

櫟野寺(らくやじ)からお越しいただいているみほとけたちを

ご紹介する企画(??)も、今回で最終回。

 

会場内の配置は、こんな感じ。 

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16地蔵菩薩坐像

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内刳りを施して空洞にした像内に墨書銘(ぼくしょめい)が記されており

連生(れんしょう)という僧が、数千人の人々に協力を求めて建立したことが

しれる。

こうした勧進(かんじん)による造仏としては早い時期の作例で制作当時の

光背が残る点も貴重、と。

現世の平穏と来世の菩提を祈ってつくられたことが像内に記されているそうで

寺における信仰の広がりをしることができる、とも。

文治3年(1187)に造られたことが知られる貴重な地蔵菩薩坐像。

 

額縁も当時から残る物は少ない、とどこかで読んだ気がするのですが、

なるほど光背が当時から残っているのも珍しいのですね。

 

 

17~20のみほとけたちは、こちらのページの写真を拡大いただければ

見られるかと。(携帯からだと違うページに飛んでしまうかな…)

http://www.museum.or.jp/modules/topics/?action=viewphoto&id=867&c=7

写真の一番右から順に17、18、19、20と並ばれていました。

 

 17十一面観音菩薩立像

やや大人びた顔立ちは寺では珍しい表現。

細身で長身の体形、条帛の先端が裙の折り返しの輪郭につながる点は

11,13の像にもみられます。

頭頂に頭上面(ずじょうめん)を取りつけた穴が残り、十一面観音で

あることがわかります。

 

メモを見るとハートマークがついているので、個人的にとても好みの

ほとけさまだったようです。

 

18地蔵菩薩立像

穏やかな笑みを浮かべ体の厚みを薄くあらわすのは平安時代後期の

仏像の特色。

本像のように衣の襞をほとんど刻まないのは、神がほとけとして

あらわされた本地物(ほんじぶつ)の像に通じるところがあります、と。

 

確かに、お顔はぷっくらとされているけれど身体はほっそり。

 

19吉祥天立像

寺には吉祥天が3体伝わっており観音についで篤く信仰されたようです。

髪型や宝冠の形が5と似通うため同じ工房でつくられたものと

思われますが、髪際で測ればともに三尺(約90センチ)と大きさも

同じ、とのこと。

 

20吉祥天立像

古代中国の高貴な女性の服をまとった〇〇〇の〇。

(すみません、自分の文字が解読できず!!)

胸に条帛という帯を付けるのが珍しく、特異な姿の薬師如来である可能性が

あります。

顎が細い独特な顔で6と同じく全身に浅く鑿跡(のみあと)を残す

鉈彫りである点も注目される、と。 

 

一通り会場を見てから、またご本尊を見て。

また一通り会場を見て、ご本尊を見て、を3回ぐらい繰り返しましたが

まだまだ見たりない感じでした。

 

 見に行った当時は、まだ単眼鏡を入手していなかったので。

もう一度、ご本尊の十一面もじっくり見たいなぁ、と思ったりしている

今日この頃です。

ラスコー展に行ったときにでも。ぶつぶつ……

 

平安の秘仏展について、今まで書いた記事はコチラです。

 今回分を含め6本!!

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