展覧会

2017年の展覧会

f:id:usakamedon:20170107222905j:plain

 

2017年、どんな展覧会を見たのか最終報告です。

ええ、2017年中に書こうと思っていたのに2018年の元旦になりまして。

はい。

 

1.永青文庫 《仙厓ワールド展(4期)》

  2016年から立て続けに仙厓さんの作品をまとめて見る機会があり、すっかり

  仙厓さんのファンになりました。

  本当に絵が上手い人は、くだけられるんだな、と。私でも描けるかな、なんて

  少々希望を持ってしまったのは間違いでした。

  昔、坂東玉三郎さんが「型ができてるからこそ、型破りなことができる」的な

  ことを仰ってたなぁ、などと思いながら見てました。

  仙厓さんの描く竹が好き。猫も好き。全部好き。

  私も仙厓さんと同じ時代に生きていたら絵を描いてもらいたかった。

 

2.サントリー美術館 《小田野直武と秋田蘭画展》

  今でいう博物学的なことに藩をあげて取り組んでいたこととか、蘭画という

  ちょっと摩訶不思議な世界を堪能しました。

 

3.山種美術館 《日本画の教科書展 京都編》

  日本画壇の歴史と、京都と東京ではまた違った動きがあったことを知ることが

  できて興味深かったです。17の東京編と両方見られて良かったなぁ。

 

4.太田記念美術館 《お笑い江戸名所~歌川広景の全貌展》

  未だに謎めいているという歌川広景。これ、あの人の作品をパクってるけど

  大丈夫なのかな?!とか色々ツッコミ入れつつ見てました。

 

5.立川高島屋 《川瀬巴水展》

  結局3回足を運んでしまいました。美しかった。とにかく美しかった。

  構図もさることながら、それを彫る、摺るという人たちの腕前にも惚れました。

 

6.出光美術館 《岩佐又兵衛と源氏絵展》

  名前は聞いたことあるけれど、なかなか絵を見たことがなかった岩佐又兵衛

  独特の美しい世界に酔いしれました。

  あと、やはり源氏物語ってすごい影響力なんだなぁ、と。

  物語から派生して、それを屏風に仕立てたり……今でいうと、漫画から派生して

  グッズ展開する、みたいな感じでしょうか??

 

7.東京都美術館 《ティツィアーノヴェネツィア派展》

  2016年はイタリアと日本の国交150周年イヤーだったそうで。

  その最後を飾るに相応しい展覧会だったと一人納得。

  何しろ美しかった。生きてる気がした。そして、何しろ日曜美術館が面白かった。

 

usakameartsandcinemas.hatenablog.com

 

 

8.サントリー美術館  《コレクターの眼展》

  2名の人物からサントリー美術館へ寄贈された品々が展示されていました。

  そのコレクションの多さと熱量に圧倒されました。そして美術館が引き受けて

  くれるほどの目利きじゃないといけないわけですし。

  私のA4クリアファイル小コレクションでは、そうはいかないな、と。

 

9.東京都庭園美術館 《並河靖之 七宝展》

  工芸関係では、もう2017年ピカイチだと勝手に思っております。

  最初は、もうわー!すごい!!とか反応していたのですが、最後の方になると

  その細かさと美しさに気が遠くなるほどでした。

  下図も展示されていたのが個人的には好きでした。

 

10.Bunkamuraザ・ミュージアム 《これぞ暁斎!展》

   暁斎の描いた烏だけをあれだけ並べた展覧会はもう見られないんじゃないで

   しょうか(大げさ)。

   あと動物シリーズ、私の大好きな鍾馗シリーズとまとまって見られたのが本当に

   本当に楽しかった。妖怪とか幽霊とか、もう本当にすべてのものを描いていて。

   どんな感じの方だったのかな、早口だったのかな、とか勝手に妄想。

   1日で、いや3時間でいいからその才能を貸していただきたい。そして私の

   大好きな鍾馗を描いて描いて描いて部屋に飾りたい。

   河鍋暁斎記念美術館へも行ってみたいと思うのでした。

 

11.日本橋高島屋 《加山又造展》

   すみません、チケットいただいたので。軽い気持ちで行きました。

   すみません、初期の作品は私の好きな感じではなくてちょっと……と思ったの

   ですが後半へ行くに従いグイグイ引き込まれました。

   まさか、それで日本画を描くとは!という手法にも驚かされました。

 

12.東京国立博物館 平成館 《春日大社展》

   久しぶりの平成館、その展示数の多さ、大きいものから小さなものまで

   春日大社は一体どれほどのお宝を持っているんだろう!!と驚愕。

   久しぶりに細見美術館が所蔵する春日神鹿御正体に会えたのも嬉しかったです。

 

13.根津美術館 《高麗仏画展》、《再会―興福寺梵天帝釈天

   仏画の細やかで、華やかにも感じる美しさに感嘆。

   興福寺梵天帝釈天の再会には、勝手に自分が気持ちを乗せてしまい

   次の再会はいつなんだろうと、密かに涙を流してしまったのでした。

 

14.府中市美術館 《歌川国芳展》前期・後期

   ただただ力強く、可愛く、面白おかしくて。

   どちらかといえば犬派の私としては、国芳さんが犬派だったらなぁああああ、と

   無念であります。

   府中市美術館で開催される江戸物(??)は大好きなので、次回は何かと

   今から楽しみです。金子信久さんの解説が聞ける会があるのも本当に楽しみ。

 

15.国立新美術館 《ミュシャ展》

   まさか日本に居ながらにして、あの大作が見られる。

   しかも、全て揃って来日。しかもしかも、一部は撮影も可能!!!!!!

   そんなことを3年ぐらい前の私にいっても、絶対信じなかったと思います。

   あの大きさを構想し、作り上げたミュシャという人物の信念の強さを垣間見た

   気がいたしました。

   夢だったのかもしれない。今でも、ちょっと信じられないです。

 

16.国立科学博物館 《大英自然史博物館展》

   楽しかったなぁ。色んなジャンルの物が見られたし、始祖鳥が自分のカメラで

   撮影できるなんて!

   そうそう、今年はカメラ撮影可というものが多くて楽しかったなぁ。

   自分の好きな展示品を、出来得る範囲ではあるけれど好きな角度で撮影できる。

   撮影に夢中になりすぎなければ、やはり展覧会の印象が深くなる気がします。

 

17.山種美術館 《日本画の教科書展 東京編

   山種美術館の魅力の一つは、少し待っていればまた好きな作品を見られる機会が

   ままある、ということだと勝手に思っています。

   あぁ、また会えたなぁ。そう思える美術館って、私は他に知らないので勝手に

   親しみをもっております。

   ただなぁ、期間終了間際の平日に行ったらどこぞの喫茶店よりも大騒音で。大層残念でした。

 

18.東京藝術大学大学美術館 《雪村展》

   びっくり。すごく風に吹かれてる感じがしました、全体的に。

   漫画チックなようでもあり、写実的でもあり、でも型にはまらないところは

   全体的に貫かれていたような。

   もう少し照明がなぁ、あれだったらなぁ、もんのすごく良かったのになぁ。

 

19.森アーツセンターギャラリー 《大エルミタージュ美術館展》

   さすがエルミタージュ!女帝のコレクションが最初というだけありまして、

   いや、もう圧巻でした。

   どの章も目を休める暇が一瞬たりともない、どれもこれも目に焼き付けたい!

   と思うほどの内容でした。華やかさもあり、写実的なものもあり。

    良かったなぁ、この展覧会。結構好きでした、私。

  

20.東京都美術館 《バベルの塔展》

   最初、バベルの塔展のチラシを見ながら思ったのはウィーンで見た時とだいぶ

   イメージが違うなぁ、大昔に見たからかなぁと。

   違った、ボイマンス美術館所蔵の方なのか、と。一人赤面。

   ヒエロニムス・ボスの初来日作品も、どちらも想像以上の美しさと謎めき。

 

21.三井記念美術館 《奈良 西大寺展》

    展示替えに行きたかった。行きたかったよぉ。無念。

   大阪まで見に行きたいと思ったぐらい、良かったなぁ。

 

22.六本木ヒルズ 《マーベル展》

   

23.山種美術館 《花*Flower*華展》

 

24.根津美術館 《はじめての古美術鑑賞 紙の装飾展》

 

25.伊藤忠青山アートスクエア 《FEEL THE Mucha HEART展》

 

26.国立西洋美術館 《アルチンボルド展》

    どんな面白絵なんだろう、ぐらいの感覚でした。申し訳ありません。

   いたって真面目なものでした四季シリーズ。

   1つ1つの要素は、大きさこそ無視しているけれどどれも写実的でしたし

   その配置の妙がまた良かった。

   なにより一番の収穫は、アルチンボルドの素描!素描最高!!   

 

usakameartsandcinemas.hatenablog.com

usakameartsandcinemas.hatenablog.com

 

 

27.損保ジャパン日本興亜美術館 《吉田博展》

   まるで一緒に山頂から景色を見ているような、その地にいるような、そんな

   登山旅行、世界旅行気分を味わいました。

   色の美しさ、昼と夜というバージョン違いの作成という発想力。

   なにより人物像が大変魅力的。本当に黒田清輝を殴ったのかは、未だに私の

   中では謎なのですが。

   あの時代に、海外で評判を得て、長い間の海外生活、しかも40歳を過ぎてから

   絵画から版画へ転向するとか、もう魅力的すぎ。

 

28.サントリー美術館 《神の宝の玉手箱展》

   仄暗い展示室に浮かび上がるように展示された玉手箱たち。

   展示室に入った瞬間、ビビビっと。魅入られました。

   大切なものを入れるために、大切に、そして贅を尽くして作られたものたち。

   箱って、神秘的。

 

29.東京都美術館 《ボストン美術館の至宝展》

   さすが、至宝とつくだけありまして。もう、どれもこれも楽しかった。

   1章ずつレポートしたくなるぐらい、誰にも頼まれてないのにレポートしたく

   なるぐらい楽しさと、美しさと、あとコレクターの素晴らしさ。

   色んなタイプのコレクターがいるからこそ、の充実ぶりなんだな、と。

 

usakameartsandcinemas.hatenablog.com

 

 

30.東京藝術大学大学美術館 《藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!展》

   個人的には前期展示のほうが見応えを感じました。

   なるほど、藝大はこういうお宝を持っているのか、卒業制作ってすごいな、

   修復のことまで知ることが出来て楽しかったです。

 

31.三菱一号館美術館 《レオナルド✕ミケランジェロ展》

    素描大好き!!って何回も心のなかで叫んでました。

   そして、会期途中からミケランジェロの彫刻も展示されるというサプライズ。

   素描、いいなぁ。

 

32.出光美術館 《祈りのかたち展》

    地獄って、奥深すぎる。そして、私の知識浅すぎるってつくづく感じた

   展示でした。今まで、こんなに地獄の説明を必死に読んだことがあるだろうか

   っていうぐらい、説明パネルも秀逸でした。

   久しぶりに仙厓さんの作品に出会えて、嬉しい展示内容でした。

 

33.千葉市美術館 《鈴木春信展》

   いつの時代にもマニアというか、コレクターというのはすざまじいパワーで

   生きてるんだな、と。

   暦マニアたちがいてくれたおかげで、浮世絵の技術の水準がグググと増しただ

   なんて!   

   そんな面白いこと、なんで今まで知らなかったんだろう。

   ありがとう、ありがとう。皆さんの「こんな暦欲しいよね!」「こんな暦が

   あったら楽しいよね!作ってもらおう!!」という思いのお陰で、今こうして

   私も浮世絵を、そして皆さんが楽しんだのと同じものを楽しむことができて

   います。

 

34.東京国立博物館 《運慶展》

   すごいもの作ってるなぁ、これを見た当時の人たちは仏教の世界というものを

   より身近に、感覚的に理解できるようになったんだろうなぁ、とか。

   小さいもの、通常見慣れているようなものも勿論ありましたが、想像以上に

   大きいものもありまして。

   見透かされている、という感覚に陥りました。

   配置といい照明の具合といい、ど素人ながらにとても感心いたしました。

   運慶ワールドといいますか、仏像ワールドに浸れました。 

 

35.三井記念美術館 《驚異の超絶技巧!展》

   昔の方々も素晴らしかった。けれど、先人たちを越えるべく新たに生み出して

   いく現在の方々の作品も素晴らしかったなぁ、と。

 

36.すみだ北斎美術館 《パフォーマー北斎展》

 

37.東京藝術大学大学美術館 《皇室の彩展》

 

38.東京科学博物館 《アンデス文明展》

 

39.東京都美術館 《ゴッホ展》

   念願の《寝室》が見られて感激ひとしお。

   彼が来なければ、ゴッホはそんなに追い詰められなかったかもしれないのに。

   楽しみにしてたのに、夜も絵が描けるようにガス灯まで引いてたのに。

   勝手にゴッホになりきって妄想で泣いてたのは私です。アホです。

   まぁ、色んな説もありますし、彼だけのせいでもないかもしれませんが。

   すみません、完全にゴッホの味方になってます。

 

映画も良かったです、『ゴッホ 最期の手紙』。

もし1回だけ観るのなら、個人的には吹き替えの方が画面に集中できるかな、と

思います。いや、字幕を楽しみたい方の邪魔をしたい訳では。ええ。

アートサスペンスという紹介されていましたが、まさにそれ!と。

深まるゴッホの死の謎。様々な人によって語られるゴッホの姿。果たして、真実は?

 


映画『ゴッホ ~最期の手紙~』日本版予告編

 

気になった方は、是非劇場へ!

 

で。

話を展覧会に戻しますと。

 

幻の40番として東京都美術館の《現代の写実展》もあるのですが。

なぜ幻か、というと時間がなくて展示の半分しか見られていないから、という

とほほな理由であります。

でも、すごい写実でした。絵って何?って。今、私の目の前にあるのは絵なんだけど

絵に感じられないのはなぜ??と脳内混乱。

 

 

後半失速しましたねぇ、なんだか気力が追いつかなくて。

 

改めて1月から見直してみると、え、これ2017年だったっけ??というものも

結構ありまして。充実していたなぁ。しみじみ。

 

今年の後半はフェルメールも来日するようですし、他にも色々と面白そうな展覧会が

ありそうですね。どんな作品に出会えるのか大変楽しみです。

見たいものを見逃さないためにも、気力と体力を養いつつ過ごしたいと思います。

いやぁ、どうやったら気力と体力って養えるのかなぁ。とほほ