尾形光琳

トーハクのミュージアムシアターへ行った話

昨年6月、初めてミュージアムシアターを体験しまして。

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このたび、二度目を体験してきました。

東京国立博物館の東洋館(入口を入って右側の建物)の地下にありますのがミュージアムシアター。

今年1月に、より明るく色彩豊かな表現ができるようにリニューアルオープンしたそうで!具体的には、最新の4kプロジェクタを導入したことで輝度が従来の約5倍に、それから次世代なんちゃらかんちゃら……すみません、公式ホームページを参照くださいませ。

凸版印刷|東京国立博物館と凸版印刷、高輝度・広色域で新作VR公開

現在上映中の作品は、こちら。

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『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』

このチラシも洒落てまして。水の流れているような部分が少しエンボス加工で浮きあがっていたり。あと、題字のデザインが洒落ているなぁ!と。

あとあと!

今、ようやく気がついたんですけれども!裏面に、表面の題字などが薄く印刷されている!!!

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左が表面、右が裏面でして。

左側の「風神雷神図のウラ」と大きく書かれた部分が、右側(裏面)の同じ位置にうっすら印字されている!!最初は、表面の文字が透けてるのか思ってましたが。それなりに紙の厚みがあるので、透けているわけじゃなかった!と。なるほどなぁ。すごいなぁ。今回の内容がチラシに表現されている、さすがだ。

さて。

夏秋草図が描かれたのは酒井抱一が61歳のころ。当時、彼は上野に近い根岸に住んでいたとか。

この絵が風神雷神図屏風の裏に描かれていたのも、尾形光琳を師と仰いでいたのは知っていたものの。なぜ、風神雷神図屏風の裏に描くことになったのかは全く考えたことがなくて。

いやはや裏面に描くなんて、すごいなぁ。自分で屏風持ってたのかな、ぐらいしか考えてなかったのです。子供の頃から、疑問を持てない子供でした。ええ。ちゃんと注文主がいたんですね。知識がなさすぎて、すべてが新鮮斬新。

注文主は時の将軍・徳川家斉の実父・治済だそうで。

酒井抱一が尾形光琳のファン、失礼、研究をしているのを知っていたから、それならばということで注文したんでしょうかねぇ。約100年の時を経て、しかも屏風の裏に屏風を描かせる。発想が面白いなぁ、と。

頼まれても、何を描くか悩みますよね。同じもの描いても面白くないし。

そこで風神雷神図の金地で神々の華やかな世界に対し、夏秋草図屏風は銀地にして自然の草花の儚い命を描くという。

表(風神雷神図屏風)の絵を知ってる人からすると、にやりとしちゃう主題と配置ですよね。にやり、とはしないのか。えっと、粋だな、って。

ただ、銀箔はどうしても時間が経つと黒ずんでしまう、ということで。今回は描きたてのピッカピカの状態を、想像を加えつつ再現したものが見られました。

ピッカピカ。

技術って、すごい。凄い、凄いとしか書いてないけど凄い。今はないものを復元出来たり。凄い。あと、表面と裏面に描かれたものの位置関係を分かりやすくするために下地をとっぱらった状態が見られたり。

え?意味がわからない??はい、ミュージアムシアターへ是非!

あんなに大画面なのに、拡大しても拡大しても美しいんですよね。技術凄い。あと見せ方とか、説明を暗記してコントローラー操作しつつ喋るナビゲーターの方も凄い。

今回は、上映終了後に特別に大画面に映し出された屏風をバックに写真撮影ができるとのこと。全体図だけでなく、自分の好きな場面をアップにしたりもお願いできました。

自分が入らなくても、画面だけの撮影もOKとのこと。

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蝋燭の灯りで闇夜に浮かぶ風神雷神図屏風、実際に見てみたいですよねぇ。

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髪の毛の躍動感!歯並び可愛い。

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おへそ可愛いですよね。

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ちなみに、右隻の右上にある青いものは川ではなく。

夕立などで出来た水たまりを表現しているそうです。川だと思ってました、ええ。

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左上に写っているのは、女郎花だそうで。

秋の七草に入ってるぐらいだから、夏の場面ではあるけれど秋にさしかかってるところなのかもしれない、と。

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薄の葉に隠れるようにして描かれている白百合。

ふと酒井抱一は「薄越しの月を描くことが多い」という説明を思い出しました。

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撮影した写真にハッシュタグをつけてSNSにアップ。

その画面を受付で見せるとオリジナルステッカーがもらえるということなので。ふふふ、いただきました。

が、これからもらう方のお楽しみってことで写真は載せないでおこうかと。

さて、次回作は何かなぁ、と今から楽しみにしている今日この頃です。