その感想を、つらつらと書いております。
その①は、こちら↓です。
usakameartsandcinemas.hatenablog.com
Ⅴ章 「絵の労働者」:ルノワールのデッサン
「結局のところ、私は自分の手で働いているよ。だから労働者さ。
絵の労働者だね」と語ったというルノワール。
熱心にデッサンをしたという彼が”サンギーヌ”という柔らかい赤いチョークで
描いた《椅子に座る娘》という作品が好きでした。
確か、このⅤ章に展示されていたと思うのですが、出品リストだとⅨ章に展示されて
いることになってるなぁ。
絵も素敵なのですが、その周りを1センチぐらいの金のフチが飾り、
緑色の余白があって、額縁はシンプルな木の額縁。
全体的に調和がとれていて、惚れ惚れしつつ見ておりました。
あ!こちらのページ(の6枚目)に写真が!!
宜しければ、見てみてください。
《水のほとりの3人の浴女》の隣に展示されているから、やはりⅤ章にあったんだ、
うんうん(一人納得)
ちなみに、サンギーヌというチョークで描かれた作品がこちら
![f:id:usakamedon:20160731182533j:plain f:id:usakamedon:20160731182533j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160731/20160731182533.jpg)
《座る裸婦 あるいは 身づくろい》
この白チョークとサンギーヌの色合いが良かったなぁ。
お次は、この章で私が一番好きな《水のほとりの3人の浴女》
![f:id:usakamedon:20160727231801j:plain f:id:usakamedon:20160727231801j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160727/20160727231801.jpg)
こちらは、フィラデルフィア美術館所蔵の《大水浴》という
作品のための習作とのこと。
こちら↓が《大水浴》
![f:id:usakamedon:20160727225325j:plain f:id:usakamedon:20160727225325j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160727/20160727225325.jpg)
※ 今回、こちらの《大水浴》は展示されていません。
いやぁ、習作ながら見事な肌の質感に驚きました。
触って確かめたくなるほど、見事な質感。
写真では分かりにくいと思いますので、興味ある方はぜひ確かめて
下さいませ。本当に見事な肌なんです。(大事なので三回書きました)
触ってみたくなるほどの質感(しつこい)
あと、この章でルノワールが使っていたという絵具箱、パレット、
絵具皿などが展示されていたのですが、筆が細いのに驚きました。
いや、たまたまだったのかなぁ。
ざっと数えたら25本ぐらいあった気がするんですけれど、全部が
細筆だった気がするんです。
見えないところに太い筆があったのかもしれませんが、それにしても
あんなに細い筆で描いていたの??とちょっと意外でした。
Ⅵ章 子どもたち
ルノワールが子どもを描くときは注文があるとき、もしくは自分の子どもたちを
描くことが多かったそうで。
![f:id:usakamedon:20160731182927j:plain f:id:usakamedon:20160731182927j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160731/20160731182927.jpg)
《道化師(ココの肖像)》
ココはルノワールが60歳の時のお子さんとのこと。
ココは90作品に登場するとか!数えてる研究者の方々すごい!
《母性 あるいは 乳飲み子(ルノワール夫人と息子ピエール》という
作品。乳飲み子のピエールが、自分の手で自分の足をつかみつつ、
ちらっとこちらに視線を投げかけつつお乳を飲んでいる姿、むちむちとした
足が可愛かったです。
《ジュリー・マネ あるいは 猫を抱く子ども》
![f:id:usakamedon:20160731212402j:plain f:id:usakamedon:20160731212402j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160731/20160731212402.jpg)
この猫の幸せそうな表情と、少女のはにかんだような表情が何ともいえない
作品だなぁ、と。
その後、彼女に起きたことを知らなければ、それだけで終わってしまいそうですが。
この絵に描かれている少女・ジュリーの両親が相次いで亡くなったとき
ステファヌ・マラルメ(詩人)とルノワールが少女の後見人になったそうで。
この絵は彼女が9歳の時のもので、親御さん(ベルト・モリゾとウジェーヌ・マネ)が
ルノワールに依頼したそうです。
ジュリーは晩年まで絵を手放さなかったと説明にありました。
そうだよね、大切な親御さんが頼んでくれた絵だものねぇ。
手放せないよね、としみじみ絵の前で考えてしまいました。
家族が幸せだったころを思い出せる絵でもあり、でもどこか切なさを
感じてしまうような気も。
絵の背景を知るということは、楽しいとか、面白いとかだけでなく
時折、見知らぬ人ではあるけれど、時代も違うけれど、誰かの人生が
垣間見える時があって、しみじみしたりします。
この章で一番好きなのは、《幼少期のフェルナン・アルファン》という
作品でした。絵葉書がなかったのが残念。
と、長くなりましたので購入したグッズで締めくくろうと思います。
購入したグッズ
マスキングテープ大好きな私が飛びついたのが、こちら。
![f:id:usakamedon:20160724171704j:plain f:id:usakamedon:20160724171704j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160724/20160724171704.jpg)
同じ模様なのですが、色が違うとこうも印象が変わるんですねぇ。
模様お見せしたいのですが、もったいなくて開けられないという(!!)
ルノアールさんのイラストも好きです。
私が購入したのは2本セットですがバラ売りもされてました。
![f:id:usakamedon:20160724173536j:plain f:id:usakamedon:20160724173536j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160724/20160724173536.jpg)
絵はがきを購入したら、こんな可愛い袋に入れてくれました。
![f:id:usakamedon:20160724175021j:plain f:id:usakamedon:20160724175021j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160724/20160724175021.jpg)
![f:id:usakamedon:20160724175051j:plain f:id:usakamedon:20160724175051j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160724/20160724175051.jpg)
![f:id:usakamedon:20160724175119j:plain f:id:usakamedon:20160724175119j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160724/20160724175119.jpg)
≪田舎のダンス≫は全体の絵はがきもありましたが、私は部分の方を購入。
宛先を書く方に描かれているルノワールのイラストが可愛い!
図録を購入しようか迷ったのですが、今回は見送りました。
その時に購入する、かも?
“自立するうちわ”という面白い商品もショップにありまして。
![f:id:usakamedon:20160724180149j:plain f:id:usakamedon:20160724180149j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/usakamedon/20160724/20160724180149.jpg)
このルノワールの写真好きなので、ちょっと心惹かれたものの。
閉店時間過ぎていたので、あまり見ずに帰ってきてしまいました。
次回、もしルノワール展がやっていたら見てこようと思う今日この頃です。
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