現在、新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の《吉田博展》。
後期展示を見に行こう、行こうと思いつつ……あと2週間ぐらいで終わってしまいますね!さて、どこで行こうかな。
今回は購入した絵はがきとジュニア版ブックレットについて。
かなり絵はがきの種類が豊富で嬉しかったです。
上:『タジマハルの庭』
下:『アゼンスの古跡』
山や自然も良かったのですが個人的には建物の版画も好きでした。
そうそう、切手を貼る部分にあるマーク。
吉田博のサインなのですが、最初見たときは「……傘立て?」と見当違いなことを思ってしまいました。
油彩画にはこのサインをしてなかった気がして。版画の展示コーナーになって、ふと「あれ??」って……。
上:『スフィンクス 欧州シリーズ』
下:『スフィンクス 夜 欧州シリーズ』
吉田博は同じ版を用いて場の時刻や大気の状態を変える手法を”別摺”と呼んでいたそうですが、この手法を用いた版画がいくつかあってとても斬新に感じました。
一番最初に紹介した『タジマハルの庭』と『アゼンスの古跡』も夜バージョンが存在していて、対比させつつ見ると、あ、夜になると星が、とか、町の灯りが!とか分かって楽しかったし、なるほどなぁ、と感心してみてました。
こちらは3パターンの”別摺”が。展示の並びを忘れてしまいましたが横に3枚並べて展示されていたので、じっくりと見比べることができました。
最終的には「綺麗だなぁ」という言葉しか出てこないという。
左:『日本アルプス十二題 劔山の朝』
右:『瀬戸内海集 光る海』
『雲海 鳳凰山』
こちらは前記のみの展示だったようです。油彩で雲海を描いたものもありましたが、私は版画の方が好きでした。
吉田博の作品全般的に版画>水彩画>油彩画という順番で好みというか。
なので、水彩画の微妙な色合いの良さと、油彩画の迫力をうまく融合できた版画が一番好きなのかもしれない、という勝手な結論です。
『東京拾二題 亀井戸』
こちらも前記のみ展示とか。
この作品をみて、ふと川瀬巴水の『亀戸の藤』を思い出しました。
なるほど、構図も藤の花の色の表現も違っていたんですね。
図録を購入しようか迷ったのですが、私は図版が思ったよりも小さめに思えたので(その代わり、説明が沢山あってそれも惹かれたものの)購入はせず。
こちらの、ジュニア版ブックレットを購入。15ページほどの冊子ですが説明が分かりやすかったので。
ゴッホバージョンもあったので購入。
吉田博関連のグッズは、他にA4クリアファイル6種類と、額絵ポスターが確か8種類あったように思います。図録の他にも関連本が置いてあったり。
あとは……すみません、記憶にございません。
写真撮影可能エリアもありました。
吉田博の人生と作品を紹介したビデオも面白かったです。
作品の美しさに酔いしれるとともに、吉田博という人物への興味が湧いた展示でした。
今月8月27日まで、興味のある方は是非。
↓ 後期展示へ行き、グッズを追加購入した話を書きました。
usakameartsandcinemas.hatenablog.com