行って参りました、国立科学博物館で開催中の古代アンデス文明展。
来年は、もう少し写真が上手に撮れますように……。
まず迎えてくれるのがワリ文化の土偶のリャマ像。
足先まで可愛い。
高さ74.5センチ!大きいと思ったけれど、そんなに大きかったのか。しかも香炉だったとか。かなり大量に香を焚く場面があったのかな??
で、古代アンデス文明展というネーミングになんの疑問も抱かず。
ふむふむ、古代アンデス文明展………展示室に入ってあれ?!みたいな。
あ。そうか。
総称だよね、うん。恥ずかしい、古代アンデス文明という文明が1つあるのではなくて。はい、すみません。
古代アンデス文明展のプレスリリースから抜粋させていただくと
南米大陸の太平洋岸に展開した、時間的にも空間的にもあまりに巨大で
複雑な文明の全体像を、私たちはまだほとんど知りません。
時間的には先史時代から16世紀にスペイン人がインカ帝国を滅ぼすまでの
約15000年間、空間的には南北4000km、標高差4500mに及ぶ広大な
地域で、ナスカ、モチェ、ティワナクなど多種多様な文化が盛衰を繰り
返しました。
図録によると
世界には32の気候帯と103の生態系があることが知られているが
そのうち28の気候帯と84の生態系がひとつの地域に含まれているのは
アンデスだけである。
……アンデスすごいんですね。なんかこう、地球が凝縮してる場所みたいな。
図録の文化年表は縦が時間軸、横が地域軸で出来ている年表なのですが、地域軸は北部海岸の北部、北部海岸の南部、北部高地の北部、北部高地の南部というように9つの分類が。
図録で復習というか学習したいと思います。
図録のカバーは取れにくいような折り方になっていました。
もしやこれは、石組みを意識したカバー!?(全然違いますね、はい)
他に購入したものは、こちら。
『古代アンデス文明を楽しもう』はA5サイズで63ページの小冊子。
図録も購入したし、どうしようかと悩みつつ、しっかり手に持っておりました。表紙のイラストも可愛いし。ジュニアガイドではなく、オフィシャル・ガイドブック。かなりぎっしり解説が載っております。
グッズで食物を買うことはほぼないのですが、今回はコーンキャラメルを購入しました。どんな味なんだろう?と思いまして。ほんのりとコーン!コーンの味がする!!
こちらのピンクのケースにはアルパカの形をしたクリップが入っています。
このクリップはMIRADOR PROJECTに参加しているそうで。
そのプロジェクトは、ペルーのナスカの地上絵の保護を主な目的にしたものでクリップの売上の一部がそちらへ寄付される、と。
クリップを販売している会社さんのホームページ。
そして、最後はガチャガチャ。
5センチ弱あります。ネックレスにもできそうです。たぶん。
全5種類あるそうで、金色のは鳥だけあるのか、それとも全種類あるのか、どなたか当てたら教えて下さいませ。
今回の展示は、第6章 身体から見たアンデス文明以外は写真撮影OK!
せっかくなので展示ケースの正面からだけでなく、横から、後ろから撮影してきました。
あ、もちろん展示方法によっては正面だけしか撮れませんでしたが。
例えば、この”銅にめっきをし線刻模様を描いたガラガラ”。
横から見ますと上部に
何か動物のようなものが刻まれております。
この角度は図録にも載っていないので、撮影してきてよかったなと自画自賛。
そして、デジカメが顔認識したもの
リアルすぎる。今にも話しかけられそうなぐらい。
私が、一番写真撮影を念入りにしてしまった展示ケースはこちら。
顔が飛び出してる。くっ、このデザイン考えた人すごい。
造形的に、根津美術館が所蔵している双羊尊を思い出したのですが、いやいや、そもそもこちらには頭が1つしかなかった、という。
今回の展示で、私は布に興味があるらしい、と判明。
何年か前に行った正倉院展でも、異常に布製品に反応してましたし。
トワル・ド・ジュイ展も本当に楽しかった。
なので薄々、そうなのかな、とは思っていたのですが。
ただ不思議なことに、洋服の形になると特にそんなに興味がなくなるというか。
なんでなんだ、なぜ平面が好きなんだ自分。
ま、それはさておき。
今回の展示でもいくつか見られました。
こんなにも色と模様が鮮やかに残っているなんて……。
このデザイン素敵だったなぁ。鳥モチーフに、うっとり。
とまぁ、カメラを持ち込めてよかったな、としみじみ撮影してきた700枚近い画像を見ながら思うのでした。(そ、そんなに撮っていたとは……)
工芸品の美しさ可愛さ(といっても、作ってる人たちは可愛さを狙った訳ではないと思いますが)だけでなく、当時の人々の死生観とか風習とか、現代に生きる私からすると「?!」と思うものもあったのですが。
ただそれは今の私の価値観であって、気候的な条件や、死者を大切にする気持ちとか根本的なものはきっと変わっていないんだろうなぁ、などと思う展示でした。