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雪村展 グッズについて

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

東京藝術大学大学美術館で開催中の《雪村展》。

後期展示もはじまったので、行ってまいりました。

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キャッチコピーの「ゆきむら」ではなく「せっそん」です。

 

ふむふむと思うものの、しばらくすると、あれ、どっちが正しかったんだっけ

と迷ってしまうという。とほほ。

なので記憶に定着するまで「苗字っぽくない方」という覚え方でいこうかと。

 

駄洒落好きとしては、「SESSONとセッション!」を提案したいのですが

いや、展覧会でセッションはないか。うーむ。

 

ま、そんなことよりグッズの話を。

あ、前期展示と後期展示の作品が混じってますのでご注意くださいませ。

これから展覧会へ行っても見られない作品があるということで。

 

 絵はがき。

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前期展示だった『呂洞賓図』。

左はツルツルっとした写真みたいなタイプの絵はがきで、大和文華館のもの。

右は普通の絵はがきの紙質で、今回の展覧会用につくられたもの。

 

この写真では分かりにくいと思いますが、現地にてその違いを見ていただくと

どちらもいいなぁ、ってことで2枚購入されるのではないかと。

(なんて書いてますが私はそうでした、ってことだけで、はい)

 

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左:尾形光琳『琴高仙人図』

 後期展示のなかでも、私が好きな作品でした。

 光琳の手にかかると当たり前ながら同じ題材でもやはり雰囲気が違うもんだなぁ、

 と。

 お洒落。波の描き方も波をズラして描くことで動きを感じるというか。

 雪村とは違う動きの出し方なんだなぁ、と。

 着物に使われている青がなんとも美しかったです。

 

 説明によると、雪村による原画は存在していないため光琳が雪村作品をもとに

 描いたかどうかは不明、とありました。

 ただ、雪村の『琴高仙人・群仙図』の琴高仙人を左右反転させた姿に似ている、

 とのことでした。

 

右:雪村『琴高仙人・群仙図』(部分)

  作品保護のためとは思いますが残念ながら私には照明が暗く感じられ

  作品全体あまりよく見えなかったというか。

 

  全体的に3階展示室のものは暗いと感じるものが多かったのが残念というか。

  今までの展覧会のときには感じたことがなかったので、今回の展示品との

  関係なのでしょうか。

  地下2階の展示は、どれもよく見えたのでホッとしました。

 

 

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左:雪村『鍾馗図』 こちらは後期展示のもの。

  説明を読んでびっくり、なんと虎退治の図ではなくて遊んでいる場面、と。

  確かに、鍾馗は厳しい表情をしているものの睨んでいる先は虎ではないという。

  視線の先に雪村の印章があることから、雪村自身が鍾馗の敵かもしれない、

  という説明が。

 

  雪村の描く虎で私が特に好きなのは背筋といいますか、背骨の盛り上がった

  ところです、はい。

  

右:雪村『猫小禽図』 こちらは前期展示だったもの。

  小さい虎かと思ったら猫でした。そうか虎にしては体形が丸っこい、かな。

  でも仕草は犬っぽく見えてしまったりして。

  私、勝手にこの絵は通期展示と思っていたので(作品リストをよく見ていない

  からこその大失敗)あれ、ない!!と。

 

  今さら作品リストをみると、むしろ通期展示の方が少ないという。

  第4章(地下二階展示室の最初のところ)はすべての作品が入れ替わっているの

  ですね。

 

  ここまで入れ替えがあると、展示するスペースのこともあるし並び順とか色々と

  大変そうだなぁ、と勝手に妄想。

  作品を貸してもらえるけれど、スペース的に入らないから今回は断念しよう、

  とかあるのかしら??

  ま、それはないか。

 

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 左:雪村『猿猴図』こちらは前期展示だったもの。

  個人蔵という、この作品。羨ましい、ガラスなしで間近で好きなだけこの絵を

  見られる方がこの地球上に存在していらっしゃるのですね。羨ましい。

  この絵をみたとき、ぜったい「うっわぁあああ」って声出てたと思います。

  なんとか我慢しようとしたんですけれど、たぶん無理だったんじゃないかと。

 

  蟹1匹に対して、猿4匹という。しかも、この猿たちの真顔がなんとも。

  大人げないというか、猿なげないというか、可愛かった。

  ただただ可愛かった。

  雪村の描く猿は肘を曲げたときに肘の部分の毛をあまり描きこまない、その

  描写が好きです。あ、ここ関節ですもんね、と勝手に了解。

  あと足を曲げてるときの丸丸っとした描写。悶絶。

 

右:絵はがきの通信欄。シンプル。  

 

 

お次はA4のクリアファイル。

  

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雪村『猿猴図』が表面と裏面に。こちらは後期展示のもの。

左側は猿たちだけでなく、この川の描き方にも釘づけ。

ここまでカーブさせた発想がすごい。

 

 

そうそう、裏面で座っているお猿さんで私の好きな場所をご説明しますと

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この肘と足!!お分かりいただけますでしょうか。

あと、このお猿さんの場合は表情がこれまたユニーク。

なんでも、上からブドウが落ちてこないかと待っているところとか。

あの真顔のお猿さんも笑うし、見上げてるときはこんな表情してるんだ、って

いうのが可笑しいやら可愛いやら。

 

 

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雪村『琴高仙人・群仙図』 表面が琴高仙人のアップ、裏が全体図。

こちらは後期展示のもの。

 

以上2つは、今回の展覧会用に作られたクリアファイル。

 

そして、こちらは大和文華館で作られたクリアファイル。

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紙を挟んでみますと

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今回の展覧会用にデザインされたものと悩んだのですが、こちらを購入。

 

5/9から見られる『高山水図屏風』と『自画像』もみたいし、どうしよう

もう1度行ってしまおうか、と悩む今日この頃です。