映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』観てきました。
この映画の中で、絵にまつわる話がでてきまして
そこから知ったことを書いておこうかと。
というわけで、本編の完璧なネタバレではありませんが内容に触れますので
未見の方はご注意くださいませ。
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主人公トランボたちの活動費用として、俳優のエドワード・G・ロビンソンが
自分の持っている絵を売却する、というシーンがありまして。
その時に売却した、と思われる絵が
ゴッホの《タンギー爺さん》1887年冬頃に描かれたとされる方の絵。
数年後、ちゃっかりこの絵を買い戻しているロビンソン氏。
それを見たトランボが、痛烈に皮肉っていたシーンがあったのですが
正確な台詞が思い出せない……
ウィキペディアによると、現在この絵の所在が明確には分かっていないとか。
ロビンソン氏の手を離れてから所在が分からないのか、どうなのかは不明ですが。
で、絵画コレクターでもあったロビンソン氏。
そのコレクションは、どうなってしまったのか?
《タンギー爺さん》同様、すべて行方不明なのか、散逸してしまったのか。
と思っていたら、意外な場所にあることを知りビックリ。
なんと、ひろしま美術館にあるというのです。
>そしてもう一つ、遠くハリウッドから海を渡ってきたコレクションが美術館設立を
>大きく前進させました。
>ハリウッドの実力派俳優エドワード・G・ロビンソンは美術のコレクターとしても
>有名でしたが、
>コレクションの分散を憂いた彼の遺言で、一括オークションが行われます。
>それを日本の画廊が競り落とし、ちょうど美術館の構想が立ち上がっていた広島に
>海を渡ってやって来たのです。
うーん、不思議なご縁ですねぇ。
まさか、広島に来ていたとは。
と、映画とは無関係なことながら思わぬことを知ることができた
映画『トランボ』。
最後のスピーチが、特に末娘のことを思いやった、むろん家族への
想いも詰まったスピーチが印象的な映画でした。
私自身が、当時のハリウッド俳優たちや映画を知っていたら
さらに理解が深まった、印象も違ったものになっていただろうに、と
反省しつつ。
不当なことに対して、どう生き抜いていくか?を考えさせられる
作品でもありました。