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山種美術館で憧れていた猫に会えました

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私が竹内栖鳳という画家を知ったのは、はて何がきっかけだったのか。

おそらく、おそらくは山種美術館で作品を見たのがきっかけだったような気がします。

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2014年1月3日~3月2日に山種美術館で開催された《Kawaii日本美術展》。

たぶん、この時に見たのがきっかけだったのではないかと。

その時の感想は、こちらに書きました。

Kawaii日本美術 ―若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで― 山種美術館の特別展『Kawaii 日本美術―若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで―』に出かけてきました。 会期が明日までなので...

 

この展覧会に誘ってくれた友人が絵を見ながら「この竹内栖鳳って人の回顧展がすごい良かったよ」と言っていて。

それが、2013年9月から東京国立近代美術館で開催されたという《竹内栖鳳展 近代日本画の巨人》だと思われます。

なぜ、私は2013年9月までに竹内栖鳳という存在に気がつかなかったのか。無念すぎる。回顧展では約100点の作品が展示されたというではないですか。うぐぐ。なぜ2013年だったのかって、そんなこと今さらいってもねぇ。

今年は没後75年だけれど、どこかで展覧会はないものか。

いや、もう節目の年に関係なく、ここ数年内に開催してもらえないでしょうかねぇ。

手元にある資料によると、山種美術館が所蔵する栖鳳作品は26点のようで。あとは、美術館ネットワークでこう、なんとかなりませんでしょうか。

元気なうちに、見ておきたいんです、ううう(泣き落とし)

と思ったら、このような展覧会が2012年に山種美術館で開催されていたようで……。

 

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《没後70年 竹内栖鳳展 京都画壇の画家たち》

2012年9月29日~11月25日

やはり、私たち出会うのが遅すぎたのね、ううう(意味不明)

ちなみにこの図録は山種美術館のショップで購入しました。ええ、自分が見ていない展覧会ですが購入しました。

話は戻りますが、東京国立近代美術館で開催された回顧展では山種美術館から5点貸出をされたようで

◎『班猫』

◎『城外風薫』

・『蛙と蜻蛉』

◎『憩える車』

・『艶陽』

◎印は、山種美術館で現在開催中の《日本画の教科書展 京都編》で見られます!!

この他にも4点栖鳳作品の展示がありました。

そう、そうなのです。

今回の展覧会《日本画の教科書展 京都編》で初めて『班猫』に会えました。栖鳳という人を知ってから、会いたい会いたいと思っていた猫に。

これまで2回会えるチャンスがあったにも関わらず、躊躇してしまって。

というのも、1回会ってしまったらもう二度と最初に見た時の感動は味わえないと思うと、なんだか見るのがもったいないような気がしてしまって……。

ええ、分かっています賛同いただけないとは分かっていますが。

ただ、今回の展覧会では栖鳳作品の他にもいろいろと楽しみな作品があったのでついに意を決して見てきました『班猫』。

予想よりも、かなりかなり大きな絵でした。

つややかな毛並み、綺麗な緑色の瞳、くつろいで毛づくろいしているようでありつつも、いつでも逃げ出せるような気配もして。

余白もいいんですよねぇ、あれだけたっぷりあるからこそ猫の”のびのび”感が増しているようで。”班猫”の前に椅子を置いて、1時間ぐらい眺めさせていただきたいぐらい。

栖鳳作品のコーナーは、何度も何度もグルグル見て回りました。いや、でもお世辞じゃなく今回の展覧会は全体的に面白かったです。

いえいえ、栖鳳作品を多数展示してくれたからじゃなくて、本当に。

世界・国内の情勢変化そして洋画から、日本画や画家たちがどんな風に影響を受けたのか、何を考え、どう行動したのか、という流れを理解することができました。

いつの時代も、どの様式で、どんな画材を使い、どう自分の世界を表現するかは画家たちの悩みの種であり、挑戦し甲斐があるところなんでしょうかねぇ。

さて先ほど”手元にある資料”ともったいぶりましたが、その正体がコチラ。

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『山種美術館の竹内栖鳳』という小冊子であります。こちらも山種美術館のショップで購入しました。

この中に『班猫』のモデルになった猫との出会い、その後が書かれております。展覧会では猫との出会いについて説明にありましたが、その後についての説明はありませんでしたので……ちょっと切ないです。

昔、犬を飼っていたことがあるから余計に感情移入してしまうのかもしれませんが。

とまぁ、いろいろ書いてきましたが。

長期的な目標は、山種美術館が所蔵する栖鳳作品をすべて見ること。現在、10点ぐらいは見られたのではないかと。

色紙と短冊は季節があるから、うまくタイミングが合えば見られるかもしれませんがどうでしょうかねぇ……。

もし全部見られたら、またご報告させていただきます!?