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三菱一号館美術館 レオナルド✕ミケランジェロ展 グッズについて

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

現在、三菱一号館美術館で開催中の《レオナルド✕ミケランジェロ展》。

6月末には行こうと思っていたのに、なんというか展示が楽しみすぎて、見ちゃうと終わっちゃうのが嫌で延ばし延ばしにしてきましたが。

このままではウッカリ見逃してしまうのでは?!という危機感を覚えまして、ようやく行ってきました。(ちなみに展示は9月24日までありますので、ご安心くださいませ)

まさか、一番最初の部屋で”この世で一番美しい素描”が見られるとは!

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レオナルド・ダ・ヴィンチ『少女の頭部/岩窟の聖母の天使のための習作』

こちらの絵はがきは3パターン用意されてまして。もう少し上下に余白があるもの(全体)と、こちらの写真の2つ(どちらも細部)。

展示室では列ができていたため、単眼鏡でじっくり見られる感じではなかったのでなるほど、細部はこんな感じなのか!と。

ルーブル美術館が所蔵する『岩窟の聖母』というのは、こちら。

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※『岩窟の聖母』は今回の展示にはありません。

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ふむふむ。

誰かモデルがいたのか、それともダ・ヴィンチの考える天使を描いたものなのか。

それにしても、紙にササっと描いたものがまるで本当の人間のように見えるというのが不思議で仕方ないというか。

素描なんですが、ええ、素描なんですが。目が合った気になってしまうという。紙から抜け出してきそうというか。

ちなみに。
この世で一番美しい素描”と言ったとされるのが美術史家・美術評論家のバーナード・ベレンソン氏だそうなのですが正確な出典は不明とのこと。

でも現在まで伝わっているということは、それに賛同する人が多いからかしら??

個人的には美しかったとは思うけれど、今までそんなに沢山の素描をみた訳ではないから、世界で一番とまで断言できないかなぁ、という。

絵はがきの後ろは、こんな感じです。

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ミケランジェロ・ブオナローティ『レダと白鳥の頭部のための習作』

こちらも絵はがきが3パターンありました。

この習作は、お弟子さんの男性をモデルにした、と。当時は女性を描くために男性モデルを使うことが習慣だったとか。

そうだった、パナソニック汐留ミュージアムで《ミケランジェロ展》みたときに説明にあった、ありました。

《ミケランジェロ展》 ルネサンス建築の至宝今年7月中旬の話ですが。   映画館で『フィレンツェ メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館』という 3D作品を観まして。   メディチ家...

 

そのときは、ミケランジェロ独自の手法かと私は勘違いしてしまったのですが当時の習慣だったんですね。

ルネサンス時代は素描も人気で、ミケランジェロは弟子が資金を得られるように自分の素描を与えた、とこのときの説明にありました。

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Eというのは、日本語でいう「と」と訳していいのかしら。

つまり、 レオナルド✕ミケランジェロ展の✕は、「と」と読ませるのでしょうか。

いや、別にそこは考えなくていいのか。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ『馬の前足の習作/スフォルツァ騎馬像のための習作』

下地を塗ったノートと金属尖筆を携えて野外で自然物を写生することを勧めていたというダ・ヴィンチ。

この下地は青色ですが、下地を塗ったノートというのは青色がオススメだったのか、それとも他の色でも良かったのか。

というか、なぜ下地を塗ったノートに金属尖筆だったんだろう。

と思ったら、図録に「ルネサンスの素描技法-描画材と支持体」というコラムが。じっくり読みたいと思います。

それにしても、今回のダ・ヴィンチの馬に関する素描はほっとんどが馬の足の素描で。全体の素描もあるんでしょうけれど、でもそれだけ足の構造に惹かれていたのかな、とか妄想してみたり。
理想的な馬のプロポーションを求め、高名な馬の品種を観察しにミラノの軍人たちの厩舎を訪ねたそうですし。
20年にもわたり馬体を研究していたというダ・ヴィンチの熱心さ、観察眼、少しでも私に分けていただきたいものです。

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今回の展示で、とても嬉しかったのは『少女の頭部・糸巻きの聖母の主題の翻案』に再会できたこと。

以前にBunkamuraザ・ミュージアムで見たことがあったのです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想現在、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の『レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想』。 ダ・ヴィンチ村で産まれたから、ダ・...

 

今回は残念ながら絵はがきがなかったのですが、Bunkamuraザ・ミュージアムで購入した絵はがきがこちら。

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購入してから、ずーっと壁に貼っているから色が褪せてしまったかな??

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 ※くどいですが、上2枚の写真は今回の絵はがきではありません。

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ミケランジェロ・ブオナローティ『十字架を持つキリスト』

こちらは完全にミケランジェロの作品というわけではなく、未完成品を17世紀の彫刻家が完成させたそうです。

なぜ未完なのか、というとキリストの顔に黒い疵が現れたため、とか。ミケランジェロは作り直しを提案したけれども、注文主は自分の中庭に置いたと。

で、のちのち作って完成した像は注文主の希望通りの場所に置かれたそうで。

完成品の写真は、こちらのページで見られます。

そして、今回その中庭に置かれていたという作品が来日。

しかも撮影可能という。

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なぜデジカメを持っていなかったのか自分……。

せっかくの機会だったのに……。撮影できるのは知っていたのですが、本当は別の展覧会に行く予定が急遽こちらへ来たもので……って誰に言い訳しているのか。

確かにお顔を見ると顔の左側(見てる側からすると右ですが)小鼻から口あたりのいわゆるホウレイ線みたいな感じで黒い疵が走っておりました。

ただ照明の関係もあるのか、個人的には気にならなかったというか。

日本に居ながらにしてミケランジェロの彫刻を見られるという興奮で気づいていなかったというか。

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美しさ、そして艶っぽさが同居しているような。

いや、キリスト像に艶っぽさとか書いたら叱られそう……。

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左腰のあたりに茶色い疵??これは後世に出たものかな??

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少し浮かせた右足は、結構彫り込んでいるんですね。綺麗な踵。

それにしても立像は特にバランスが難しそうだなぁ。立ってないといけないわけだから削り過ぎちゃダメだし。

ミケランジェロは大理石による最終形態に至るまでに蝋や粘土のような柔らかく造形しやすい素材を用いて小型から原寸大モデルへと大きさを移しながら徐々に構想を練り上げていったそうですが。

粘土さえも壊滅的に下手だった私からすると、もう羨ましすぎるというか、羨ましいという対象を超えているというか。

と、絵はがきから話がだいぶそれましたが。

私が見たところ、ミケランジェロとダ・ヴィンチそれぞれ8種類ずつ絵はがきがありました。

あと購入したのはA4クリアファイル。ダブルポケットでした。クリアファイル関係は、この1種類だったような。

表面を背開きにしたところ。

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内側は、こんな感じです。

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ミケランジェロ好きさんも、ダ・ヴィンチ好きさんも、どちらも好きだわ選べない!という方にも優しい作りでして両人の作品が載っております。

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白い紙では分かりにくかった部分にグレーの紙をあててアップにしてみました。

あとは公式ホームページに掲載されているバンダナが素敵だったなぁ。

その他、それぞれの作品のマグネットとか、ミケランジェロのペーパーナプキン、丸いキーホルダー(片面ずつにミケランジェロとダ・ヴィンチの素描が)、ミケランジェロとダ・ヴィンチの作品が両方入っている一筆箋などなど。

マグカップとか。

ところで、まったくグッズとは関係ないながら不思議に思ったのが

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マルチェッロ・ヴェヌスティ(帰属)『ミケランジェロの肖像』。

2016年6~8月にパナソニック汐留ミュージアムで開催された《ミケランジェロ展》で同じ作品を見たのですが

この豪華な額付だったんです。けれども、今回の展示では絵のみでした。

今回の図録にも、この額付きで紹介されているのに。はてさて。

あれですかね、序章で、あの並びに飾るにはちょっと目立ちすぎでしょうかね。

対するダ・ヴィンチの自画像(ファクシミリ版)の額はシンプルだったし。

いやぁ、それにしてもファクシミリ版じゃないオリジナルを見られる人って本当に限られた人なんでしょうねぇ。

原本が貸し出されることなんて絶対にないだろうし、公開もされないんだろうなぁ。

現在確認されているダ・ヴィンチの手稿は8000ページほどとか。

本当は、もっとありそうですよね誰か密かに持ってそう、という妄想が広がってきたのでこの辺で〆たいと思います。