私だって本当は展覧会で借りたいです、音声ガイド。
この間、といっても1ヶ月ほど前ですが久しぶりに音声ガイドを借りました。
前期展示はすでに見ており、今回は後期展示をメインで見るつもりだから余裕があるので大丈夫かも!と。
この場合の”余裕”、というのは。
展示品を見ながら、音声ガイドを聞く余裕ということでして。
え?!余裕とか必要なの?!!と思われますよね。ですよね。
例えば、まだ会場の展示位置も、どんなものが展示されているかも知らない真っさらな状態で展覧会へ行くとします。
というか、私はよっぽどのことがない限り下調べはしないという”ぶっつけ玉砕タイプ”なもので。
ま、そんなこんなで音声ガイドつけて、初めて見る展示品を見つつ、説明パネルを読みつつ、あ!音声ガイドのマークが!!えーっと、ボタンボタン。
で、大体は後ろから人がいらっしゃるわけで、まだ説明を聞き終わる前に次の展示へ。
そこにも説明パネルがあり、展示品を眺めつつ、次へ進み。ボタン、ボタン……。
そんなことを繰り返すうちに、もう、まったくもって音声ガイドを楽しめる状況にならなくて。見たいし、聞きたいし、見たい。でも、どれもどっちつかずになってしまうのです。
うーーん、どうしたらいいんだ。
そもそも私は展示品を見ながら聞くことが出来ないのかもしれない、という疑惑まで持ち上がるという。
まぁ、まずは会場を1周して、また気になったものや音声ガイドのあるものだけを見に行けばいいんだろうけれど。
時間がねぇ。私、相当見るのが遅いんですよねぇ。閉館時間ギリギリになっても、まだ全部見きれてないとかあるんですよねぇ。
もう二度と見られないかも知れないと思うと、展示ケースを何度も往復したりして。
全部素敵だし面白いし興味深いからなぁ。
画家、作品、制作方法、陶磁器に関すること、茶道に関することなどなど、すべての分野の知識が少なすぎるので「!!」「!!!!」と思うことが多く。
で、メモったりするからまた時間かかるという。
それに、後期展示のものだけ見ようと思っていたら前期展示とかなり入れ替わりがあったりすることもありますよね。
そうすると、結局は前期展示と同じぐらい見るのに時間かかったり。
なので、私からすると音声ガイドを聞いていらっしゃる方々というのは優雅な感じで羨ましいのです。
もっと私もゆったり見られたらいいのに。
でも……貧乏性なんでしょうねぇ。全部を覚えきれるわけでもないのに、あがいてしまうんですよねぇ。
そうそう、でも音声ガイドを付けていると詳しい説明が聞けるというのはもちろんのことながら、周囲の声などが遮断されていいな、と。
仁和寺と御室派のみほとけ展では声明が入っていたので、その番号を何回も繰り返しながら復元された講堂の展示などを堪能することができて良かったなぁ。
と、音声ガイドに憧れる日々が続きそうな今日この頃です。