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バベルの塔展に行く前から、見てから、そして少々グッズについて。

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

ゴールデンウィーク前の話なのですが。

《雪村展》の後期展示をのんびりみていたら、なんと《バベルの塔展》が閉館する2時間前になってしまいました。

いやぁ、なにしろ《雪村展》楽しすぎだもんで。

《バベルの塔展》展示数は約90点ということでしたが、私のペースだと確実に見られないものがでてくるはず。

せっかくなら、全部ゆったりと見たいなぁ……。

うー、どうしよう、どうしよう。決まらない、どうしよう。

まずは落ち着こうと思い、東京都美術館内にあるcafe Artに入りまして

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バベルの塔展コラボメニュー”ベルギーワッフル バベルの塔盛り”。

580円という値段からして食べきれないほどではないことは分かりつつも、ど、どうしよう、すごい大きかったら……と思ったら、はい、ペロリサイズでした。

せっかくバベルの塔盛りも食べたことだし、ということで閉館1時間半前に会場へ。

展示について

入った瞬間、わー、来て良かった~と。

まさか彫刻から始まるとは思わなかったので。

個人的には地下1階の展示スペースに好みの作品が多かったです。

キリスト教絵画のなかでは”枝葉の刺繍の画家”によって描かれた 『聖カタリナ』と『聖バルバラ』が気に入ってしまい、閉館20分前に独り占めして見られたのが至福眼福でありました。

1階の展示スペースではヒエロニムス・ボスの『放浪者(行商人)』と『聖クリストフォロス』の魅惑の世界と色の美しさに呆然と立ち尽くし、

版画のコーナーは結構列になっていたので、見たかったものだけ中心に見て、いよいよ2階へ。

2階に展示されていたのは、『バベルの塔』を含め4点という。

『バベルの塔』を見るには、2パターンありまして、近くに行って見られるけれど 立ち止まってはいけない、というのが1つ。

もう1つは、立ち止まれない人々の後ろから立ち止まって遠巻きに見るパターン。

私は単眼鏡を持って行ったのですが、遠巻きでは流石に細かい部分は見えませんでした。

『バベルの塔』の前で、1日何人の人が「うわー、見えないなぁ」と呟いたかをカウントしてみたい。

2階展示室の出口の側に、東京藝術大学COI拠点複製画のコーナーがありまして『バベルの塔』を約300%拡大したという絵がドドーンと展示されていました。

ただ拡大しただけでなく、質感までも再現したそうで。

ここも本物に負けず沢山の人が。

それにしても本物の何ともいえない、あの質感。

それこそが板絵のなせる技なのか、なんなのか私には残念ながら分からないのですが。たとえ細かに描きこまれた部分は見えなくても、ただただ美しかったなぁ。

閉館時間の最後の最後まで粘って、出口付近からではありますが誰も絵の前にいない状態の『バベルの塔』を見ることができました。

暗闇に浮かぶ、その美しさ。グッときました。ああ、3分だけでも独占して絵の真ん前で見ることができたらなぁ、なんて贅沢なことを思ってみたり。

いや、5分は欲しいかも。いや、それならいっそのこと……(止まらぬ妄想)。

そうか 『バベルの塔』って東京ドームでのコンサート(2階席)みたいなところもあるなぁ、と。

そこに本人はいるし声も聞こえてくるけれど、その衣装や表情は巨大スクリーンでないと確認できない、みたいな。

でも、そんな細部まで見られなくても堪能できる、みたいな。

そこに作品はあるけれど、そこに描き込まれた人物などは見えない。

けれど、全体だけを見てもその作品の良さを堪能できる、みたいな。

え?意味不明?? はい、私も混乱してきました。

はたして、あの細やかな描き込みがなくても美しいのか。それとも細部にまで描き込まれているからこそ現実味が増して美しいのか。

図録の一番最後のページにポケットがついてまして。

そこに9折りになった原寸大の『バベルの塔』ポスターが入っておりました。

どれだけ細い筆を使ったんだろうか、どれだけの時間この絵に向き合ったんだろうかなどと考えずにはいられませんでした。

グッズについて

さて、グッズについて。

グッズ売り場で目を引いたのは

崩れている(売れている)部分があると、即座に煉瓦(ならぬタオル)を機敏に補充する店員さん。

6枚で『バベルの塔』の塔の部分だけが再現できる絵はがきセットもありましたが私は単品のものを購入。

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通常サイズの絵はがきと、21cm×15cmのもの。

大きな方は、通常の絵はがきを2枚並べたのと同じぐらいの大きさでした。

裏面は、こんな感じ。

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大きな方も定型外でなら送れるってことでいいのかしら。

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左:『聖クリストフォロス』ヒエロニムス・ボス

綺麗だったなぁ、こんなにも鮮やかなんだ!と驚きました。キリスト様の表情も何とも言えず。

右:『学生の肖像』ヤン・ファン・スコーレル

手の表現が!!手の表現がものすごく写実的で、特に左手の紙から光が透けて照らされた左手の表現が!!

 

 

《バベルの塔展》だし、24年ぶりの来日だし、ついつい『バベルの塔』に気持ちがいってしまってましたが。

 

いやぁ、この展覧会はとても好きです。確かに『バベルの塔』は目玉ではあるし単独ですごいパワーを発しているけれど、他の作品たちもなかなかに素晴らしく面白く、楽しめました。

今回、オランダのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館が新館を建設するということで、その間にボスの作品が日本へ貸し出されることになったとか。

海外の美術館関係者の方々、工事期間中には日本への作品貸し出しを何とぞこれからも宜しくお願い致します!!(絶対届かないけれど一応お願い)

あとは、A5のクリアファイルを2種類。

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1つのクリアファイルの表面と裏面です。

なかを開きますと、

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こんな感じになっております。

もう一種類は、こちら。

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表面と裏面。

表面と裏面を広げますとバベルの塔が。

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内側は、こんな感じです。

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海外の美術館でもグッズとしてクリアファイルは作られているんでしょうか?

もし作られているなら、同じ作品でどんな感じに作られているのか見てみたいような。

そして、思わず笑ってしまったシフォンケーキの謳い文句。

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”創造主になった気持ち”って。うぷぷ。

すごく複雑な顔して食べればいいんでしょうかね。

「だめだって言ったのに、人間ったら一か所に住もうとして。

しかも、こんな高い塔作っちゃってさ」とか愚痴りながら食べるとか?!

グッズ売り場をでますと、2台のガチャガチャがありました。

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ええ、2回引いて、またしても同じものを2回引きましたとさ。