その感想を、つらつらと書いております。
その①は、こちら↓です。
usakameartsandcinemas.hatenablog.com
Ⅴ章 「絵の労働者」:ルノワールのデッサン
「結局のところ、私は自分の手で働いているよ。だから労働者さ。
絵の労働者だね」と語ったというルノワール。
熱心にデッサンをしたという彼が”サンギーヌ”という柔らかい赤いチョークで
描いた《椅子に座る娘》という作品が好きでした。
確か、このⅤ章に展示されていたと思うのですが、出品リストだとⅨ章に展示されて
いることになってるなぁ。
絵も素敵なのですが、その周りを1センチぐらいの金のフチが飾り、
緑色の余白があって、額縁はシンプルな木の額縁。
全体的に調和がとれていて、惚れ惚れしつつ見ておりました。
あ!こちらのページ(の6枚目)に写真が!!
宜しければ、見てみてください。
《水のほとりの3人の浴女》の隣に展示されているから、やはりⅤ章にあったんだ、
うんうん(一人納得)
ちなみに、サンギーヌというチョークで描かれた作品がこちら
《座る裸婦 あるいは 身づくろい》
この白チョークとサンギーヌの色合いが良かったなぁ。
お次は、この章で私が一番好きな《水のほとりの3人の浴女》
こちらは、フィラデルフィア美術館所蔵の《大水浴》という
作品のための習作とのこと。
こちら↓が《大水浴》
※ 今回、こちらの《大水浴》は展示されていません。
いやぁ、習作ながら見事な肌の質感に驚きました。
触って確かめたくなるほど、見事な質感。
写真では分かりにくいと思いますので、興味ある方はぜひ確かめて
下さいませ。本当に見事な肌なんです。(大事なので三回書きました)
触ってみたくなるほどの質感(しつこい)
あと、この章でルノワールが使っていたという絵具箱、パレット、
絵具皿などが展示されていたのですが、筆が細いのに驚きました。
いや、たまたまだったのかなぁ。
ざっと数えたら25本ぐらいあった気がするんですけれど、全部が
細筆だった気がするんです。
見えないところに太い筆があったのかもしれませんが、それにしても
あんなに細い筆で描いていたの??とちょっと意外でした。
Ⅵ章 子どもたち
ルノワールが子どもを描くときは注文があるとき、もしくは自分の子どもたちを
描くことが多かったそうで。
《道化師(ココの肖像)》
ココはルノワールが60歳の時のお子さんとのこと。
ココは90作品に登場するとか!数えてる研究者の方々すごい!
《母性 あるいは 乳飲み子(ルノワール夫人と息子ピエール》という
作品。乳飲み子のピエールが、自分の手で自分の足をつかみつつ、
ちらっとこちらに視線を投げかけつつお乳を飲んでいる姿、むちむちとした
足が可愛かったです。
《ジュリー・マネ あるいは 猫を抱く子ども》
この猫の幸せそうな表情と、少女のはにかんだような表情が何ともいえない
作品だなぁ、と。
その後、彼女に起きたことを知らなければ、それだけで終わってしまいそうですが。
この絵に描かれている少女・ジュリーの両親が相次いで亡くなったとき
ステファヌ・マラルメ(詩人)とルノワールが少女の後見人になったそうで。
この絵は彼女が9歳の時のもので、親御さん(ベルト・モリゾとウジェーヌ・マネ)が
ルノワールに依頼したそうです。
ジュリーは晩年まで絵を手放さなかったと説明にありました。
そうだよね、大切な親御さんが頼んでくれた絵だものねぇ。
手放せないよね、としみじみ絵の前で考えてしまいました。
家族が幸せだったころを思い出せる絵でもあり、でもどこか切なさを
感じてしまうような気も。
絵の背景を知るということは、楽しいとか、面白いとかだけでなく
時折、見知らぬ人ではあるけれど、時代も違うけれど、誰かの人生が
垣間見える時があって、しみじみしたりします。
この章で一番好きなのは、《幼少期のフェルナン・アルファン》という
作品でした。絵葉書がなかったのが残念。
と、長くなりましたので購入したグッズで締めくくろうと思います。
購入したグッズ
マスキングテープ大好きな私が飛びついたのが、こちら。
同じ模様なのですが、色が違うとこうも印象が変わるんですねぇ。
模様お見せしたいのですが、もったいなくて開けられないという(!!)
ルノアールさんのイラストも好きです。
私が購入したのは2本セットですがバラ売りもされてました。
絵はがきを購入したら、こんな可愛い袋に入れてくれました。
≪田舎のダンス≫は全体の絵はがきもありましたが、私は部分の方を購入。
宛先を書く方に描かれているルノワールのイラストが可愛い!
図録を購入しようか迷ったのですが、今回は見送りました。
その時に購入する、かも?
“自立するうちわ”という面白い商品もショップにありまして。
このルノワールの写真好きなので、ちょっと心惹かれたものの。
閉店時間過ぎていたので、あまり見ずに帰ってきてしまいました。
次回、もしルノワール展がやっていたら見てこようと思う今日この頃です。
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