ツイッターで話題になっていたので、本屋さんでパラパラっと読んでみたところ、もう最初の「はじめに」から面白くて即購入。
最近集中して本を読むことが減っているのですが(集中力欠落と目の疲れにより)この本は一気に読みました。というか、読まずにはいられませんでした。
「はじめに」が面白すぎたので、この先そんなに面白くなかったらどうしようという訳の分からない心配をしつつ半分まで読み。
うん、面白い。
そして、面白いだけでは終わらない展開。
東京藝術大学大学美術館へ行くときに、藝大の前を通ったりはするものの音楽を専攻されている方々の校舎は道の反対側だし、美術を専攻されている方々に合うこともまずないので、一体この敷地内では何が起こっているのか?!どんな人たちがいるのか?!と気になりつつも。
いやー、そうでしたか。そうでしたか。
なんか、こうエキセントリックな人たちが多いのかな?という私の勝手な期待に応えてくれたり
芸術家として生きていくことに対して、将来についてどう考えているのかなという私の疑問にも言及されていて
関係がありそで、なさそな、それでいてありそうな音楽と美術の関係とか。
多くの学生さんたちにインタビューする形をとっているのですが筆者の方の冷静なツッコミが面白かったし、当たり前だけどいろんな人がいるもんだなぁ、いろんな学科があるもんだなぁと知ることができました。
人が学科を選んでいるようでもあり、学科が人を選んでいるようでもあり。
美術専攻の方の話と、音楽専攻の方との話がサンドイッチされているような構成なのですが。
それがとてもスムーズで、それでいて最後はじんわり。
なんだ、じんわりって??と思われた方、ぜひ書店で手に取ってみてくださいませ!
いや、じんわりしなかったらすみません。
あくまで私の感想なんですが。
最初は、希少動物(すみません!)を見るような、恐る恐る穴から見るような感覚でしたが
最後の方へ行くにしたがって、なんだか一緒に藝大の方々とお話してるような勝手にそんな感覚になりました。
来年は、ぜったい藝祭(東京藝術大学の学園祭)で神輿パレードをみるぞ!と心に決めた今日この頃です。