デパートで絵を見るのは、何十年ぶりだろう…と、ぼんやり考えつつ
行ってきました川瀬巴水展。
あまりの色、そして構図の美しさに「え?水彩画じゃないの??」と何度も何度も
思ってしまいました。
絵を描く人も、彫る人も、摺る人も凄い技術だなぁ。
そして会場を出ると、もうそこには様々なグッズが所狭しと。
今回展示されていない作品を含めてですが、絵はがきは90種類ほど
あったのではないでしょうか??
川瀬巴水は600点を越える作品を作ったようなので、この5倍以上は
あるんだなぁ、と広げられた絵はがきを見ながらクラクラしました。
そして、なんと”初摺り”作品も展示販売されてまして!
(ここでいう”初摺り”というのは、巴水生前の大正7年から昭和32年の間に
摺られた版画のことだそうです)
葉書ぐらいのサイズが46,440円、それより少し大きめサイズで
97,200円、私も一目で好きになってしまった『馬込の月』ですと
950,400円で、一番高額だったのは1,490,400円という作品が。
そうかぁ、当たり前ですが美術品って購入できるんだなぁ、と。
展覧会に展示される作品って、手元で楽しむって感覚がまったくなく
せいぜい絵はがきとか、まれにA4サイズで購入できるぐらいなので、
この作品が我が家の壁に来てくれるんだ……!って思わず妄想してしまいました。
次に考えたのは、まずは部屋を片付けないと、絵に失礼だな、ということでした。
とほほ
“初摺り”のほかに”後摺り”というのも展示販売されてまして。
それは、現在も使用できる当時と同じオリジナル版木を使い、現在の江戸版画
摺師さんが摺ったもの、と説明にありました。
なんでも、後摺り使っているオリジナルの版木は87点あるそうですが、
他にはなかなか版木が残っていないとか。
というのも、関東大震災や第二次世界大戦で焼失したものが多いから、と。
詳しくは、こちらをご覧くださいませ。
で、私が購入してきた絵はがき。
左上『東京二十景 馬込の月』、その横が『東京十二題 駒形河岸』
右下『東海道風景選集 尾州半田新川端』、その横『東海道風景選集 田子の浦の夕』
雪景色は、どれも良かったなぁ。
絵はがきは、オリジナルに比べるとやや色彩が鮮やかなイメージを受けました。
A4クリアファイルは全部で6種類あった気がします。
あれ。8種類だったかな……すみません、不明瞭で。
A4クリアファイルで購入したのは、片面が『日本橋(夜明)』で、もう片面が
『東京二十景 芝増上寺』のバージョン。
A5クリアファイルは2種類購入。
片面が『東京二十景 馬込の月』、反対側が『増上寺の雪』。
それで、この記事を書くのに調べものしていたら。
ちゃんと立川高島屋さんのホームページに出品作品リストが用意されて
いたことに気がつきまして。
とほほ。
2回めに、すべてのタイトルを泣きそうになりながら書いてきた私は
一体……どの作品をみたのか、把握しておきたかったんです。ぐすっ。
この存在をもっと早く知っていたら……。
ホームページを隅々までみることの大切さを知ったのでした。