吉田博展、後期展示を見てきました。
2回め以降は使用済みの有料観覧券を提出すると割引(大人1200円が
800円!)となります。どうぞ、お忘れなく!!
私は忘れました!あはは
展示を半分までみたところで、突然激しい雷の音が。
高層ビル42階に轟く雷は、いつもよりも音が大きく聞こえました(完全に気のせいだとは思いますが、普段より高い場所で聞いたものですから)。
雷の音を聞きながら大自然の作品を見るという、なかなかない贅沢な?状況。
登山中にこんな大雨&雷だったら怖いだろうなぁなんて思いつつ。
説明パネルに、登山では無理をしないことを吉田博は心がけていた、と。
登山では無理はしない常に余裕のある日程で臨み、詳しい山案内人を伴った。
ロッキー山脈やヨーロッパアルプス、ヒマラヤにも足を運んだが基本的に日本の山々と優劣を論じることもなかった。
ここを読んだときに、あぁ本当に山がお好きだったんだろうなぁ、と。
ヨーロッパと日本を比べたら、たぶんスケール感がまったく違うんじゃないかと思うので、ついついヨーロッパアルプスすごいよ!なんて言ってしまいそうですが。
吉田さんにしたら、あちらの山にはあちらの、日本の山には日本の山の良さがあると考えてらしたのかな、と。
案内人の忠告はよく聞き、雨天などの長期滞在の際にはとっておきのご馳走で彼らの機嫌を取ったりもした。
ふふふ。ですよね、人間どうしても上手く進めないとイライラしますよね。
吉田さんだって描きたい風景がなかなか見つからなかったり、天候不良でイラつくこともあっただろうに。
周囲も(そして自分も)食べ物で、まずは機嫌よくなろう!というところがいいなぁ、と。
片道切符と1ヶ月ほどの生活費だけを持って日本を飛び出し、実力と縁で思わぬ長期海外生活。そして、その後も何度となく海外へ。
慣れない土地で食べ物や人間関係、風習の違いで色々とご苦労もあっただろうに。
だからこそ、人との関係を良好に保つコツみたいなのを独自に持ってらしたのかな、とか。
白馬会に対しては激おこプンプン丸(懐かしすぎる)だったようですが。
でも最初は相当我慢してらして。あまりにも度重なるものがあって、ついつい黒田清輝氏を殴ってしまったんじゃないかと。
っていうか、本当に殴ったんでしょうかね?????
これだけ言われているのに、その裏付けとなるものが提示されていないとなると白馬会の流したデマでは?!なんて、これまた裏付けのない妄想。
で、追加購入しました絵はがきなどをご紹介。
『穂高山』
山好きが高じて、長男に”白山”と名付けようとしたが断念したという吉田さん。
次男には”穂高”と名付けられたとか。次男さん自身、その名前を気に入ってらしたとこちらの記事の第4話に書いてありました。
ちなみに『穂高山』は前期展示作品でした。
『ユングフラウ山』
空の色と、雪の質感、光の明暗。山頂の冷たい空気までが感じられそうな作品でした。
雪山って、こんな風に見えるよなぁ!!!とその綺麗さにうっとり。
吉田さんって、けぶる感じとか、雨とか雪とか、なんかこう捉えようのないものを表現するのが上手だなぁ、って。
ご本人が聞いたら苦笑いされそうですが……。
『ナイアガラ瀑布』
のちの大型版画『渓流』は、この『ナイアガラ瀑布』を越えようとして制作されたものなんじゃないかと勝手に妄想してみたり。
『エル キャピタン』
前回、購入したつもりが購入していなかったので。
前記展示のみだった『グランドキャニオン』も良かったので絵はがきがあったら購入しようと思ったらありませんでした。
もともと作られていないのか、それとも売り切れだったのかは分からないのですが…。
昨日の時点では、前回購入した絵はがきも見当たらないものがあったので売り切れもしくは補充待ちのものもあるのかもしれません。
A4クリアファイル。
家族のものなので、ビニールをはずさないまま撮影しております。
表と裏面のデザインが違うのですね。
A4サイズの額絵。
本物は飾れないけれど、せめて額絵だけでも飾りたい。ううう。
『エル キャピタン』も購入しようか散々迷ったのですが。
400円なんだし、今思えば買ってしまえば良かったのに。
でもなぁ、結局は図録も購入したし、吉田博展の前に三菱一号館美術館でもグッズ購入したし、と脳内財務省がねぇストップかけてきたもので。ええ。
前回、図録は作品の写真が小さめに思えたので購入してこなかったのですが作品リストを見ますと個人蔵が多いし、少年期から晩年まで網羅した本がこれから出るかどうかも分からないし、と購入することにしました。
作品を楽しみたかったら、また別の本を買えばいいんですよね、うん。
サンタさん、この本が欲しいです。
あと、この本も欲しいです。読みたいです。
1回め見たときより、2回めは山の作品がより好きになりました。
とはいえ、遺跡や建物の作品も好きなのですが。
会期終了まで、あとわずか。
迷っている方がいらしたら、ぜひお出かけくださいと背中を押したい今日この頃です。