美術館に置いてあるチラシを眺めていたら、目に飛び込んできたのが
来週から茨城県近代美術館で始まるという《美術館へのおくりもの展》のチラシ。
目立つ色というのもありますが、驚いているようなイラストにも心奪われました。
「あの絵、あげます」
「えっ!いいんですか?!」って。
よく見ると、床屋さんがお客さんと話をしている場面、なの??
コテを持った左の人物が、右の人物の髪の毛を焦がしてる??
オノレ・ドーミエ『うるわしき日々 31』(部分)だそうで。
国立西洋美術館でも、何点か所蔵しているようですが残念ながら31は無かった!
で、検索を続けてみると。
ドーミエは約40年制作を続け、リトグラフだけでも4,000点以上を遺したそうなんですが。
その4割にあたる約1,700点を所蔵するという伊丹市立美術館の所蔵品のなかにありました!!
ふふふ、やはり焦がされちゃったようですね。
で、話を戻しまして。
”おくりもの”とは?と思い、チラシの裏面を見てみますと
美術館にとって重要な財産といえるもの、それはコレクション(収蔵品)です。当館の前身である茨城県立美術館が開館した1947年からおよそ70年にわたる作品収集のあゆみの中で、大きな位置を占めるのが「寄贈」です。当館は、様々な人々からの貴重な「おくりもの」によって支えられてきました。美術館に作品を寄贈する―そこには単なる「もの」の授受にとどまらず、作家や遺族、個人コレクター、画廊や地元企業との多様なつながりの物語がありました。
ほぉ~!みなさんが寄贈してくださったおかげで、私たちが見ることができる訳で。
様々な「おくりもの」は、どのように当館コレクションの特色を育ててきたのでしょうか。美術館の作品収集には、作品を集めて展示する、そして展示することで作品が集まってくる、という不思議なサイクルがあり、作品収集と展覧会活動は密接な関わりを持ちます。「おくりもの」は、当館がどのような展覧会を開催してきたか、作品に携わる人々とどのような関係を築いてきたかということの反映でもあるのです。
私が気になった部分を色付き太文字にしてみました。
なんという不思議なサイクルなんでしょう。
作品が作品を呼ぶ。面白いなぁ。
展覧会の構成を見てみると
0章 近代美術館前史
1章 企業・団体・画廊からのおくりもの
2章 個人からのおくりもの
3章 親しき人より 作家の遺族・友人からのおくりもの
4章 つくり手たちからのおくりもの
なるほど、コレクターだけでなく本人からも。なるほど~。
一体、どんな寄贈にまつわるドラマがあったのか、気になる。
個人的には、前々から千葉市美術館のコレクションの成り立ちにも大変興味がありまして。
Wikipediaにも少し触れてあるのですが、千葉市美術館関係者の方々から直接おくりものの内容を聞かせてもらいたい!と訳の分からないことを書き出したので、ここまでにいたしとうございます。