ミケランジェロ PR

ミケニャンジェロを追加した話

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

先週土曜日、平成館の《縄文展》へ行きました。

そうしますと国立西洋美術館の前を通ることになりますので。
前回に予告?した通りショップへ立ち寄りまして。

追加でミケニャンジェロのマグネットを2つ購入。

ぐふふ。可愛い。満足。

最初から一括購入していれば、こちらをもらえたのに。

2,000円以上( 図録は含まず)グッズを購入するとポスターがもらえたそうで。
棚橋さんファンの同僚にプレゼントしたかった。

そうだ、購入した絵はがきについて書いていませんでした。
そして、絵はがきだけでなく気になった作品についても書いていくうちにすごく文章が長くなりました。

『プットーとガチョウ』

こちらはⅠ章 子供と青年の美にて展示してありました。

今回、ガラスケース無しで展示されているものも数多くありまして、この子もケースなし。

見守る方々は緊張するだろなぁ、と勝手に思いつつ。見る側としてはケースなしで展示されるまたとない機会に、しかも、360度見られるものが多かったので、ぐるぐるぐるぐるしてきました。

この子の表情、何かを求めるように伸ばした右手、そしてスポットライトに照らされ暗闇に浮かび上がるように展示されていたものですから、可愛いというよりもドラマチックといいますか。

「もっと光を!」とか、なんだかこう子どもらしくない名言をいってそうだな、と思いつつ見つめておりました。

後ろから見ると、とてもぷくぷく可愛らしいのですが。
前から見ると、可愛いよりもなにか只者ではない感が……。

ちなみに、ガチョウは当時ペットとして飼われていたそうで。

『遊ぶ幼児たち』というテンペラ画の説明に

古代の大人と子どもの表現が混じり合ったルネサンス独特の作風

とありましたので、当時は可愛いうんぬんではなかったんだな、と。

 

『花綱を伴う小プットー』の子は可愛かったし、色合いが好きでした。

この子の絵はがき欲しかったなぁ。
それにしても、この子どこかで会ったことあるような?ないような?

『弓を引くクピド』という大理石の像は、まさに天に向けて矢を放とうとしているポーズ。
顔を上に向けているため、私の身長では表情を見ることができませんでした。
それにしても、クピド(現代のキューピッドの語源だそうで)は人間だけでなくときには神々をも苦しめた、と説明にありました。

そ、そうなんだ。すごい威力。

そして、もう二度と見られないと思っていた作品が!

 

『アキレウスとケイロン』

え?なぜ、ここにいるの?と思わず口から出そうになりました。

2016年に森アーツセンターギャラリーで開催された《世界遺産ポンペイの壁画展》で、ご覧になった方いらっしゃいますよね?!

驚きませんでしたか?!

ポンペイの壁画展は、2016年4月末に森アーツセンターギャラリーで始まり、名古屋、兵庫、山口、そして福岡へ巡回したそうで。最終地の福岡が終了したのは2017年6月18日。

そして、1年後にまた来日?!いや、もしかして1年間どこかで保管されていた?!と、一人うろたえております。

今回の展覧会で、個人的に一番美しいと思ったのが

『聖セバスティアヌス』マリオット・アルベルティネッリ

矢が6本も刺さっているのに、美しいと表現するのも不思議なのですが。
特に膝下の美しさに目が惹きつけられてしまいまして。
で、そうだ足元の美しさだけを見てる場合じゃなかった、と。

でも不思議と苦痛の表情を浮かべている感じではないところも、美しいと感じる一因なのかな、と思いつつ見ておりました。

レオナルド・ダ・ヴィンチに素描を気に入られ、浮彫を勧められたバンディネッリの『バッカスの頭部』。
口と鼻の間隔が接近するバンディネッリ特有の表現、と説明にありました。
うむ、たしかに狭い。今後、バンディネッリの彫刻を見るときに思い出せるといいのだけれど。

ジョヴァンニ・アンジェロ・ダ・モントルソーリの『ネプトゥヌス』。
足元には不思議な海洋生物を踏みつけ、筋骨隆々なネプトゥヌスの姿。
この生物がまた、踏みつけられているにもかかわらず虎視眈々と逃げる機会を窺っているかのような表情で好きなんです。

そして、ネプトゥヌスの「いびつな鼻はミケランジェロの相貌に似通っている」と。
図録では眉も髪型も髭もミケランジェロに似ている、と。

自分が頼まれていた仕事を中断しローマへ行ったミケランジェロは、頼まれていた仕事の一部をモントルソーリに委ねたことがあったそうで。

ほう。
とはいえ、この像の顔をミケランジェロに似せたのは何故なんでしょう??
ただ、この彫刻の注文主の顔に似ているという話もあるそうで。

そして、このあと何回かミケランジェロの鼻に関する記述が説明に出てくるのですが。

展示の最後の最後で、なぜその鼻の形になったのか、の説明があるのでした。

そして、再び現れた”二度と見られないかと思っていた作品”。

『子どもたちを開放するテセウス』

『ヘラクレスとテレフォス』

ポンペイと並ぶ古代ローマの遺跡・エルコラーノの神殿から出土したという。

私が二度と見られないかと思っていた作品『アキレウスとケイロン』も同じ場所から出土したとか。

そう、『子どもたちを開放するテセウス』も『ヘラクレスとテレフォス』 も《ポンペイの壁画展》に展示されていたんですよねぇ。

そのときは3点横並びで。

ヘラクレスのサイズは厚さ35センチ、高さ218センチ、幅182センチ。
重さはなんと約500キロ。

しかも作品自体が少しカーブしているんですよね。

この展覧会だけのためにナポリ考古学博物館から輸送されたのか、それとも私の妄想通り《ポンペイの壁画展》が終わってから1年間どこか日本で保管されていたのか?!

輸送費、輸送中の欠損のリスクを考えると、さて、どうなのか。

だれか正解を知っていたら教えてくださいませ。

この他にも背中ではなく”こめかみ”に翼を持つ『ヒュプノス』像に驚いたり、またヒュプノスが右手に持っているのはゼウスから与えられた人間に眠りをもたらす魔法の液体であり、左手には眠りと関わりの深い植物の芥子の茎、頭には芥子の花冠をかぶっている、という説明に驚いたり。

芥子って、眠りに関係するなんて知らなかったなぁ。阿片が作れるというイメージしかなかったんですけど。

阿片が鎮痛剤、睡眠剤として利用されていた時期もあるとウィキペディアに書いてあったんですけど、つまり、そういう作用があることを1世紀の人々はもう知っていたということなんでしょうかねぇ。

と、1章だけでも長くなりましたので今回はこの辺で。

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