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三菱一号館美術館 で《ショーメ展》を見て照明が気になった話②

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

 

《ショーメ展》で美しすぎるジュエリーを見つつも、照明が照明が、とぶつぶつ感想を語る第二弾です。

展示品が素晴らしいだけに、どうしてもぶつぶつ書いてしまってすみません。

第一弾は、↓こちらに。
三菱一号館美術館 で《ショーメ展》を見て照明が気になった話

 

第3章で書き忘れてしまったので、1つ追加を。

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『ヴェルティージュ』

こちらの作品をデザインしたのはロンドン芸術大学の学生さんだそうで。

とても嬉しそうに自分の作品ができあがるのを見ている御本人の映像が。

 

爽やかな色合いと、大きさの違う宝石たちが溢れるように散りばめられているのがいいなぁ、と。

第4章は旅するショーメ。

ここも素敵だったなぁ。

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『皇妃マリー=ルイーズのゴシックスタイルのベルト』

これはナポレオンが一番可愛がったという妹のポーリーヌから、ナポレオンの奥さんマリー=ルイーズへ贈られたものだとか。

展覧会では、このベルトのみ展示されております。ドレスはございません。

個人的に大変好みの作品だったもので、もうガラスケースにギリギリまで近づいて凝視しておりました(単眼鏡を使うの忘れてました)。

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この写真を見る限り、中央部分だけでも使えるのかな?

一番下の房の部分まで、小さな真珠をいくつも通してありまして。
いやぁ、金属部分にはめる真珠を探すのも大変だったろうなぁ。

ここの展示は、部屋の真ん中に360度回れる巨大なショーケースがありましてそのなかに展示品がずらずらずらっと並んでおりました。
どれもこれも濃密でケースの周りを何周したことか。

壁面にはカップのデザイン画が。

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クリスタルのカップのデザイン画
絵はがきがあったので購入。

デザイン画の画集があるなら欲しいと思ってしまったぐらい。
とはいえ、デザイン画だけでも80,000ほどあるそうですが。

 

この展示室の奥に1つだけ展示されているホープ・カップ』というのがありまして。

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注文主の方のお名前がホープさんだそうで。
家族のモットーである「At spes non fracta(されど希望は失わず)」という文字が上の方に座っている天使のリボン?にかかれております。
名前がホープだけに、モットーにも”希望”が入っているということなのかしら。

こちらはアンドロメダが、ちゃんと(?)鎖に繋がれている場面。
反対側は、ペルセウスがメデューサの首を持っている場面でした。

どうやって作っているのか、ますますよく分からないけれど360度ぐるぐる回って堪能してきました。

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『中国風モティーフの施されたヴァニティー・ケース』

バニティー・ケースというのは化粧品などを入れるケースだそうで。
中国風デザインのものがまとめて展示してありました。

 

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『バヤデール・ネックレス』

中国風デザインの次は、インド。
20世紀初頭、マハラジャたちのためにジュエリーを作ることが多くなったそうで。

こちらはケシ真珠に、先端にはサファイアが使われているとか。
気が遠くなりそうな作業……。

このネックレスは、背景がタージマハルのように模られたところに飾られていたのが印象的でした。

ここにもデザイン画が沢山あって目が忙しかったです。
全部が図録に載っていないようなのが残念。

 

階段を降りまして、向かうは第5章。
驚愕。ここぞ、驚愕の照明。

ここは小部屋みたいに2部屋並んでまして。

いつもは片方の展示室の中からもう片方の展示室へ移動できるのですが、今回は独立していました。

向かって右の部屋は、めっちゃめちゃ眩いほどの照明。

片方は暗い。この眩しい白を見てしまったが故に、余計に暗く見える。

順路としては眩しい部屋からなのですが、私の目には暗い方から見たほうがいいんじゃないかと判断。
つまり明るいところから暗いところへ行ったら、目が慣れてないから見にくいかもしれない、と。

暗い方の部屋へ入りまして、左側の壁にはイラスト画、そして残りの2面にはショーケース。

イラスト画は綺麗に見えました。

けれども、それにしても、ショーケース内の暗さ。

イラスト画があるから、それとの兼ね合いで明るく出来なかったのかしら。

いや、それにしても、うーむ。

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『レジャンス』ウォッチ

この作品も

Shell aquamarine stomacher brooch by Joseph Chaumet 1913

『貝殻モティーフのストマッカー』

この作品も何回も目をこらしてみたけれど、うーん、よく見えない。

隣の部屋では煌々とした光の中で見られることを考えると、余計にその差が切ない。

何度も書きますが、作品保護なのかもしれないし、私にとっては激しすぎると感じるぐらいの明暗の差は、それが演出なのかもしれないけれど。もったいないなぁ。

そして、綺羅びやかな部屋へ。

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『タコのネックレス』

今までにタコをモチーフにしたものは1点だけ見たことがあるのですが。
ここまでタコタコしくなかったので、見ながら笑ってしまいました。
どういう経緯で、この作品を作ることになったのかと思ったら婚約者への贈り物だと図録に書いてありました。

可愛らしいと見るか、捕まったみたいに見るかで、また解釈が違いますよね。
自分が婚約者からもらったとしたら、どんな気持ちになるだろう……まぁ、万が一もらったら考えよう。

 

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『ヒイラギの葉のブローチ』

葉脈までも美しい。

 

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『ブドウの房のジュエリー・セット』
私が、もし、万が一、一億分の一、ショーメでお買い物ができるならばブドウのモチーフをお願いしたいかなぁ。

まぁ、とにかくどこを見ても美しかったです。

照明の輝きに負けない美しさ。『アポロンの蒼穹』、『ラプソディー・トランスアトランティック』のネックレスとか。

 

6章は身に着ける芸術=ジュエリー。

ここでの驚愕は照明ではなく(もう照明の話は終了です)、変形!

なんとジュエリーがトランスフォームするというではありませんか!!

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ネックレスとしても着用可能な『ブルボン=パルマ』パリュールのティアラ

この写真の方向で着用するとティアラに、逆にするとネックレスになる、という。

 

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『ペアブレスレットとしても着用可能なエングレーブド・ストーンをあしらったソートワール』

ソートワールとは胸元から腰まで垂れる首飾り、のことらしく。
この作品は5つに分解できるそうで、首にかける部分から2つブレスレットができる、と。

会場では、どのように変身するのか画面での説明があり分かりやすかったです。

ティアラも部分的に取り外し可能でブローチにできたりするように、1つの使い方しかできないよりも、応用がきくほうがいいですよね。親切設計。

そのように作ることで、時代や流行から逃れることが出来る、と説明にありました。

 

第7章はキネティック・アートとしてのジュエリー。

キネティック?

kinetic artとは、動く芸術という意味だそうで。

実際に身につけたときに、ジュエリーに微かな動きが生じることでさらに真価を発揮する、と。

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『6羽のダイヤモンドのツバメの連作』

大きさの違うツバメを、どう配置して使うか考えるのも楽しそうだな、と。

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『ハチドリのエグレット』

エグレットとは頭に飾る羽根状デザインだそうで。

大きさの違うダイヤモンドや真珠を細かくはめ込んで表現するショーメの作品が個人的には好きだなぁと。

大きくドーン!とメインの石が1つだけあるよりも、メインの石があったとしても、それを縁取るように細かな石や真珠がある方が好みなようです。

って表明したところでもらえるわけではないけれど。

 

いよいよラストの第8章は透けき国ーショーメと日本。

ここで驚くべきものを。(いや、もう照明ではなく)

マリー・アントワネットが所有していたという硯箱。
アントワネットが日本のものを所有していたというのは噂で聞いたことがあったのですが。

そうそう、こちらの『マリー・アントワネット展』で展示があったとか。

そうだ、この展覧会も見逃してるんだった。ああ。

あ、そう、で、アントワネットが所有していたこれらのコレクションをショーメの創始者であるニトが鑑定に参加して、これらは保存するに値するものだ、として現在まで伝わったそうで。

ありがとうございます、おかげで私も見ることができました。

 

ジャポニスム風のデザイン画もありました。

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とまぁ、2回に分けて長々と書きたくなるぐらい(本当はもっと書きたい作品もあるのですが)興味深く、美しく、楽しい展示でした。

照明だけがなぁ(しつこい)。