展覧会 PR

山種美術館 『江戸絵画への視線展』 ③

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

山種美術館で開催中の≪江戸絵画への視線―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―展≫

ブロガー内覧会へ参加させていただいた時のことを綴る第三弾。

 

気になった作品を、つらつら書かせていただこうかと。

 

 

写真はブロガー内覧会での写真であり、美術館の許可を得て撮影されたものです。

 

酒井抱一≪秋草鶉図≫ 山種美術館所蔵

 

この作品、私はなかなか上手に撮影できなくて。

って、ことはさておき。

 

この月は、銀が変色したのではなく意図的に表面を黒くしたのではないか、と。

抱一は銀地や淡墨で月光を表現しようともしてるので、抱一ならではのこだわり

とのことでした。

 

また、この月の形は天文学的にはありえない形だそうで。

そのことも抱一は知っているだろうに、なぜこの形にしたのか?というのも今のところ

謎だそうです。

 

 

鈴木其一≪四季花鳥図≫ 山種美術館所蔵

まばゆいぐらいの金。その輝きに負けぬ、鮮やかな色彩。

こちらが右隻のアップ。

こちらは左隻のアップ。

右隻には春と夏、左隻には秋と冬が描かれているそうです。

 

 

 

長沢芦雪≪唐子遊び図≫ 山種美術館所蔵

 

色んな髪型の子供たちがいますね。

個人的に、一番右上の子が気になります。

一応、遊びには加わっているものの。

どこか表情が浮かない感じ。何か心配事だろうか、それとも家に帰りたいだけなのか。

そんなことが気になってしまうのでありました。

 

 

 

岩佐又兵衛≪官女観菊図≫ 山種美術館所蔵

 

まず大きさに驚き、そしてほぼ色彩されていないにも関わらず何というか

華やかさを感じました。

髪の毛の描き方、なんと艶っぽいことか。

唇に、ほんのり紅の色が見られるような。

 

この三人の顔は又兵衛作品の典型的な描き方で、ふっくらとした頬と長い顎は

豊頬長頤(ほうきょうちょうい)と呼ばれているとか。

現在は掛け軸になっていますが、元々は六曲一双の屛風だったそうです。

右隻、左隻共に1枚ずつ所在不明とのこと。残念。

丁寧に描かれた着物の模様も美しい。

草花は、ごく薄く、あっさりと描かれているように見えますが

しみじみと見入ってしまう美しさ。

なぜか牛車の一部を拡大。

 

 

と、またしても長くなってきたので一旦ここで失礼します。

文人画についても触れたいので、次で最終回となる予定であります。

 

 

 

usakameartsandcinemas.hatenablog.com

usakameartsandcinemas.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

.