2017年、どんな展覧会を見たのか記録していきたいと思います。
1.永青文庫 《仙厓ワールド展(4期)》
4.太田記念美術館 《お笑い江戸名所~歌川広景の全貌展》
8.サントリー美術館 《コレクターの眼展》
9.東京都庭園美術館 《並河靖之 七宝展》
10.Bunkamuraザ・ミュージアム 《これぞ暁斎!展》
13.根津美術館 《高麗仏画展》、《再会―興福寺の梵天・帝釈天》
16.国立科学博物館 《大英自然史博物館展》
18.東京藝術大学大学美術館 《雪村展》
19.森アーツセンターギャラリー 《大エルミタージュ美術館展》
22.六本木ヒルズ 《マーベル展》
23.山種美術館 《花*Flower*華展》
24.根津美術館 《はじめての古美術鑑賞 紙の装飾展》
25.伊藤忠青山アートスクエア 《FEEL THE Mucha HEART展》
27.損保ジャパン日本興亜美術館 《吉田博展》
28.サントリー美術館 《神の宝の玉手箱展》
30.東京藝術大学大学美術館 《藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!展》
32.出光美術館 《祈りのかたち展》
33.千葉市美術館 《鈴木春信展》
34.東京国立博物館 《運慶展》
去年に比べると、今年はあまり見てないなぁ……と思ったのですが。
そうでもない気がしてきました。
昨年は、同じ展覧会を何度も見に行くことが多かったので(展示替えとか、好きすぎて
何度も見に行ったりとか)そう感じるのかもしれません。
運慶展は、思いがけず開催初日に行けたというのが直近の出来事で一番嬉しかった
です。
会期が短いことや、平成館での開催で注目度が高いだろうと思うと一日でも早く見に
行きたいと思っていたものですから。
いやぁ、良かった。午前中、健康診断で中性脂肪の値を指摘されたけど、そのちょっと
どんよりした気持ちを見事に晴れさせてくれました。
出品目録上は約40点(前期のみ、後期のみ展示を含む)と、いつもの平成館で展示
される作品数と単純に比べると少なく感じますが。
見終わったあとの疲れ具合と、満足度はいつも以上、いつもの倍ぐらい!
(ちょっと話を大きくしすぎましたが。いや、でもひとつひとつ見ていくと本当に
時間が足りなくて。1つの仏像を、ずーっと眺めていたくなってしまってねぇ)
いやぁ想像以上のスケールに驚くやら、感心するやら、その躍動感に魅せられるやらで
仏像見ながら泣いてるという。
360度見られる展示が多かったので、それも見応えがありまして。
『八大童子立像』は、壁に映る影までもがカッコイイ!!いや、本当に。
すべての像の影が映るわけではないのですが、あそこでは是非壁にもご注目
いただきたい!?
年齢的なものもあるのか分かりませんが、ここまで大切に受け継がれてきたこととか、
何より最初に木材からこの形を作り上げた人々がいることとか、もう諸々勝手に感動
して泣いてしまったという。
分からない人にも、仏教に登場する人物(?)を「こういう感じの仏様です!」という
感じで見事に体感させてくれるというか。
第2章で、運慶作の不動明王立像が見られるのですが。
不動明王が手にした羂索が空調の風で少し揺れていましてね。
なんだか、もう、いまにも飛んで来るんじゃないか、って。私を善の道へ全力で
引っ張っていってくださるんじゃないかと思うぐらい。
鳥獣戯画展でみて大好きになった『子犬』にも再開できたり、
京都・浄瑠璃寺伝来の『十二神将立像』が42年ぶりに揃うのが見られたり、
嬉しいサプライズがありました。
(基本的に、よほどのことがない限り作品リストを見ていかないという。
何が出るか分からない方が個人的には楽しみなもので)
昨年、静嘉堂文庫美術館で開催された《よみがえる仏の美展》。
そこで修理後初披露の『十二神将立像』のうち4軀を見られたのですが、そのとき
初めて12軀のうち7軀が静嘉堂文庫美術館所蔵、5軀が東京国立博物館所蔵という
ことを知りまして。
あぁ、いつか揃って見られたらなぁ、なんて↓こちらの最後の方に書きました。
usakameartsandcinemas.hatenablog.com
それがまさか1年後には実現するなんて。じーん。
関係者の方々、ありがとうございます。生きてるうちに揃い踏みが見られました。
もしかしたら、静嘉堂文庫美術館と東京国立博物館の間には運慶展の企画が
数年前から持ち上がっていて、それもあって修復されたのかな、とか。
いや、また妄想なんですけれど。企画は数年単位で行われているって本で読んだことが
あったものですから。
色んな展覧会へ行っておくものだなぁ、のちのち繋がることもあるんだなぁ、と
しみじみ感動している今日この頃です。