葛飾北斎 PR

アート・ステージ「富嶽三十六景 パスポート」

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

10年パスポートを更新してから1度も海外へ行かないまま、そろそろ期限が切れそうです。

さて、2020年2月から新型パスポートに切り替わったそうですね。

江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の作品を査証ページにあしらっているとか。

どんな図柄が使われているのか気になったので、今更ながら調べてみました。

新型パスポートのどこに使われるのか

表紙は旧パスポートと変わらず、見開きごとに「冨嶽三十六景」の各作品を採用して全ページ異なるデザイン(PDF)になるそうです。

10年用パスポートには見開き2ページごとに24作品、5年用パスポートには16作品が使われているとか。

新型パスポートに使われている作品一覧

1 青山円座松 (あおやまえんざのまつ)
2 江都駿河町三井見世略図  (えどするがちょうみついみせりゃくず)
3 江戸日本橋(えどにほんばし)
4 隠田の水車(おんでんのすいしゃ)
5 御厩河岸より両国橋夕陽見   (おんまやがしよりりょうごくばしのせきようをみる)
6 凱風快晴(がいふうかいせい)
7 上総ノ海路(かずさのかいじ)
8 神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)
9 礫川雪ノ旦 (こいしかわゆきのあした)
10 甲州犬目峠(こうしゅういぬめとうげ)
11 甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)
12 甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)
13 甲州三島越(こうしゅうみしまごえ)
14 五百らかん寺さざゐどう(ごひゃくらかんじさざゐどう)
15 山下白雨(さんかはくう)
16 下目黒(しもめぐろ)
17 常州牛堀 (じょうしゅううしぼり)
18 信州諏訪湖(しんしゅうすわこ)
19 隅田川関屋の里(すみだがわせきやのさと)
20 駿州江尻(すんしゅうえじり)
21 相州梅澤左(そうしゅううめざわのひだり)
22 相州江の島(そうしゅうえのしま)
23 相州七里浜(そうしゅうしちりがはま)
24 相州箱根湖水(そうしゅうはこねのこすい)

 

アート・ステージで紹介されている図柄

「富嶽三十六景パスポート」と題して、アート・ステージ〜画家たちの美の共演〜の美術監修をされている藤ひさしさんと司会のグローバーさんが新型パスポートで使われる図柄を紹介していたので、私が見た回だけ書いていこうと思います。

江都駿河町三井見世略図

江都駿河町三井見世略図

駿河町は現在の日本橋室町。”三井見世”というのは呉服の三井越後屋(現在の日本橋三越)のこと。

すでに大きな呉服屋だった越後屋は通りの両側に店を構えていた。

この位置に富士は見えず、本当はもっと左側にある。この作品に限らず本来見えないところへ富士を描くなど北斎はよく嘘を描いた。北斎が本当に描きたかったのは自然や人々、そのために富士山を利用したともいえるかもしれない。

当時の人々はそんなことは百も承知で北斎の絵を楽しんでいた。

三井家の守護社である三囲神社について、ミステリアス・ジャパン  三柱鳥居の謎〜東京都墨田区〜で書きました。